...けれどもたまに明(あ)いていたと思うと...
芥川龍之介 「寒さ」
...三階にいるのだけれどもその音はほがらかにかわいた空気を伝って葉子の部屋(へや)まで響いて来た...
有島武郎 「或る女」
...その事も失礼ですけれども今の所ではわたし想像が違っていないようにも思います...
有島武郎 「或る女」
...なるほど研究には違いなかろうけれども...
有島武郎 「星座」
...一方からは通るけれども...
海野十三 「火星兵団」
...けれどもついに店員に向って半日休暇を与えることに決った...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...けれども蓬髪(ほうはつ)というほどのものではなし...
太宰治 「花燭」
...けれども、元々(もともと)からの石ですから、酒をかけたくらいで正覚坊になりようわけはありません...
豊島与志雄 「正覚坊」
...時としては御好な刀劍を需めたいけれども金が無いからとて御無心遊ばされたといふことなども見えて居るが...
内藤湖南 「維新史の資料に就て」
...けれども、とんぼは、もともと強いんですから、片端(かたはし)から蜘蛛(くも)にくいついて、とうとう一匹(ぴき)残(のこ)らず殺(ころ)してしまいました...
新美南吉 「赤とんぼ」
...……母の男狂いをいうことはつらいのですけれども...
火野葦平 「花と龍」
...如何がなして自分の國の利益になるやうにとばかり考へて居るけれども...
福澤諭吉 「明治三十一年三月十二日三田演説會に於ける演説」
...なか/\よい色ですけれども...
村山籌子 「お猫さん」
...極めて小量の商工業資本しか有たなかったけれども...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...けれども向こうではわたしが上にいるとは知らないから...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...それから家に歸つて又出直す時間は十分あるけれども...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...けれども逢って話などをすることはもうあまりできないようになっていた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...日本の屋根の歴史は明らかにはなっていないけれども...
柳田国男 「母の手毬歌」
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