...昔の田園生活のあのぐんと特色のあるところはもうあらまし研ぎ減らされて了つてゐますよ...
アーヴィング 高垣松雄訳 「クリスマス・イーヴ」
...アレウト群島(ぐんとう)を經(へ)てアメリカの火山列(かざんれつ)につながつてゐるのである...
今村明恒 「火山の話」
...ぐんぐんと向こうへ押し込まれていく不錆鋼(ふしょうこう)の長い桿(かん)(ビーム)をごらんなさい...
海野十三 「海底都市」
...ぐんぐんとまわりだしたのである...
海野十三 「火星兵団」
...わざわざ北方スコットランドのそのまた極北(きょくほく)のはなれ小島であるオークニー群島(ぐんとう)へ送りこまれたのは...
海野十三 「沈没男」
...いま雷洋丸はぐんぐんと左舷(さげん)へかたむいていく...
海野十三 「爆薬の花籠」
...春雨を吸ひ込む砂や浜屋敷春雨に限らずいかなる大雨でも海岸近い砂地はぐんぐんと吸い込みます...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...ぐんと背中を押され...
太宰治 「火の鳥」
...ぐんと背中を押され...
太宰治 「火の鳥」
...練吉は矢庭に房一の肩をぐんと押した...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...まさか義理ある中の姪を殺す筈もありません」「それから」「内儀のお淺はぐんと若くて三十六...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...中ノ島の横を抜け、ぐんぐんと、港外へ出て行った...
火野葦平 「花と龍」
...小笠原群島(をがさはらぐんとう)...
本多靜六 「森林と樹木と動物」
...ぐんぐんとその方角へ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...「ぐんとこたえるように...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...豆はたちまち芽を吹いてぐんぐんと天さ伸びて行った...
柳田国男 「年中行事覚書」
...ぐんぐんと死の陥穽(かんせい)の方へ引きずり込みつつあるのだ...
夢野久作 「暗黒公使」
...小さい頃から、あの武蔵(たけぞう)などより、ぐんと賢く、腕も出来ていただけのことはある」と、涎(よだれ)を垂らさないばかりに満足をあらわしたが、ふと、それを巻きかけた又八の手がすべって、終りの一行が眼にうつると、「これ待て、ここに佐々木小次郎とあるのはなんじゃ」「あ……これですか……これは仮名(かめい)です」「仮名? 何で仮名などつかいなさる、本位田又八と、立派な名のあるものを」「でも省(かえり)みて、自分に恥のある生活(くらし)をしていたので、先祖の名を汚すまいと」「オオそうか...
吉川英治 「宮本武蔵」
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