...昔の田園生活のあのぐんと特色のあるところはもうあらまし研ぎ減らされて了つてゐますよ...
アーヴィング 高垣松雄訳 「クリスマス・イーヴ」
...なおもぐんぐんと雲と雲の間を昇っていった...
海野十三 「空中漂流一週間」
...ぐんぐんと近づきつつあるのだった...
海野十三 「地底戦車の怪人」
...高度計の針はぐんぐんとくだりはじめ...
海野十三 「超人間X号」
...外套の肩を張りぐんぐんと大股(おおまた)つかって銀杏の並木にはさまれたひろい砂利道を歩きながら...
太宰治 「逆行」
...お互いぐんと相手を蹴飛ばし...
太宰治 「虚構の春」
...すぐお判りになります」少女は憲一の手を執(と)ってぐんぐんと引っぱった...
田中貢太郎 「藤の瓔珞」
...味方の砲弾がぐんぐんと厭な音を立てて頭の上を鳴って通った...
田山花袋 「一兵卒」
...軍統帥部(ぐんとうすいぶ)とも連絡し...
蜷川新 「天皇」
...まさか義理ある中の姪を殺す筈もありません」「それから」「内儀のお淺はぐんと若くて三十六...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ぐんぐんと、沖合を目ざし、島を遠ざかって行くと、響灘(ひびきなだ)の水平線のうえに、ぎらぎらと照りかえす純白の入道雲が、絢爛(けんらん)たる行列をつくって、雲部隊の進軍のようである...
火野葦平 「花と龍」
...中ノ島の横を抜け、ぐんぐんと、港外へ出て行った...
火野葦平 「花と龍」
...最前の行列より、また、ぐんと多いのが、みんな提灯を大振りにして、ああ、やってきたやってきた、万歳万歳万歳万歳……ねえ、あなたこの行列の通り過ぎるまで、とてもお話なんかしたって聞こえないから、ひと休みしましょう...
正岡容 「初看板」
...両者ぐんぐんと売り出していくその人気は...
正岡容 「わが寄席青春録」
...そうやって後向きにぐんぐんとのしてゆく漕手(こぎて)とはわけが違うのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...合戦の度ごとにぐんぐんと足軽組から抜けだして立身して来たのは』『すると...
吉川英治 「篝火の女」
...ぐんと引いてみて綱へ体をまかせた...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...領軍都尉(りょうぐんとい)に昇級された...
吉川英治 「三国志」
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