...赤い前かけに両手をくるむようにして...
壺井栄 「二十四の瞳」
...思想や理念を柔かくくるむ雰囲気に過ぎない...
豊島与志雄 「或る日の対話」
...主人より衣食を受くるむくいとして...
中里介山 「大菩薩峠」
...タカをくるむようにして...
火野葦平 「花と龍」
...温かい皮裘(コジューフ)にひしと身をくるむのである...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...ドールハウスの もちぬしの おんなのこ W・M・L・Wに おくるむかしむかし あるところに とっても すてきな ドールハウスが ありました...
ベアトリクス・ポッター Beatrix Potter おおくぼゆう やく 「わるねずふたりぐみのはなし」
...かへつて五月雨(さみだれ)に蛙(かわず)のおよぐ戸口かな杉風(さんぷう)三味線や寐衣(ねまき)にくるむ五月雨(さつきあめ)其角などとやや繊細にものするが如し...
正岡子規 「俳諧大要」
...広いかげをつくるむぎわら帽には...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...上辺(うわべ)を真綿にくるむようにして...
森鴎外 「かのように」
...子供を帯でしめたりおしめでくるむことも不必要である...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...大事な物を真綿でくるむように呼びかける...
山本周五郎 「季節のない街」
...断わりなしにはいって持って来たよ」彼はそう云って源六とおせんとをそれでくるむようにした...
山本周五郎 「柳橋物語」
...珊瑚を袱紗(ふくさ)にくるむ...
吉川英治 「江戸三国志」
...今すっかりあいつを桐油紙(とうゆ)でくるむから」伊兵衛が手早く入念に...
吉川英治 「江戸三国志」
...全身をくるむ音響にはすぐ馴れるものである...
吉川英治 「折々の記」
...伽羅(きゃら)の香が、煙かのように、身をくるむ...
吉川英治 「親鸞」
...その剣(つるぎ)をくるむ...
吉川英治 「親鸞」
...陣羽織にくるむと...
吉川英治 「宮本武蔵」
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