...それに包み得る物はすべてひっくるむ...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...赤い前かけに両手をくるむようにして...
壺井栄 「二十四の瞳」
...タカをくるむようにして...
火野葦平 「花と龍」
...暖かく外套に身をくるむと...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...温かい皮裘(コジューフ)にひしと身をくるむのである...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...かへつて五月雨(さみだれ)に蛙(かわず)のおよぐ戸口かな杉風(さんぷう)三味線や寐衣(ねまき)にくるむ五月雨(さつきあめ)其角などとやや繊細にものするが如し...
正岡子規 「俳諧大要」
...広いかげをつくるむぎわら帽には...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...ひたひたと波を打つてくるむなしいものが...
室生犀星 「渚」
...子供を帯でしめたりおしめでくるむことも不必要である...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
......
山之口貘 「鮪に鰯」
...大事な物を真綿でくるむように呼びかける...
山本周五郎 「季節のない街」
...珊瑚を袱紗(ふくさ)にくるむ...
吉川英治 「江戸三国志」
...全身をくるむ音響にはすぐ馴れるものである...
吉川英治 「折々の記」
...彼をくるむ血や泥まみれな部将たちも叫んだ...
吉川英治 「私本太平記」
...伽羅(きゃら)の香が、煙かのように、身をくるむ...
吉川英治 「親鸞」
...その剣(つるぎ)をくるむ...
吉川英治 「親鸞」
...陣羽織にくるむと...
吉川英治 「宮本武蔵」
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