...枕頭(まくらもと)に人間が立っている...
海野十三 「西湖の屍人」
...愕いて彼の枕頭(まくらもと)に馳(は)せよった...
海野十三 「蠅男」
...まくらもとの置き時計がもう六時十分まえをしめしています...
江戸川乱歩 「大金塊」
...父の霊魂を引きとめようとして瀕死(ひんし)の父の枕元(まくらもと)で喉(のど)も破れよと父の名を呼んだ...
太宰治 「惜別」
...あさはおれの寝ている枕元(まくらもと)に坐ったきりで...
太宰治 「冬の花火」
...夫人と運転手が伯爵の枕頭(まくらもと)に立って何か囁(ささや)いていたが...
田中貢太郎 「黄燈」
...しまいに首をむっくり擡(もた)げて枕元(まくらもと)の電燈の鎖を引いた...
谷崎潤一郎 「細雪」
...漸(やっ)とうとうとと眠りかけようとしている良人の枕頭(まくらもと)に坐りながら言った...
徳田秋声 「あらくれ」
...私がまくらもとに駆けつけたときにはまだ息があって...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...あなた」枕許(まくらもと)を揺り動かすのはお浜の声...
中里介山 「大菩薩峠」
...自分の枕許(まくらもと)に...
中里介山 「大菩薩峠」
...枕元(まくらもと)に坐(すわ)つたなり動(うご)かなかつた...
夏目漱石 「門」
...眼(め)が覺(さ)めると枕元(まくらもと)の障子(しやうじ)が何時(いつ)の間(ま)にか明(あか)るくなつて...
夏目漱石 「門」
...」せせぐり泣く枕許(まくらもと)で泡鳴はそういった...
長谷川時雨 「遠藤(岩野)清子」
...誰かが枕許(まくらもと)で...
林芙美子 「浮雲」
...ねむればもういいの起きりやうれしいまくらもと...
水谷まさる 「歌時計」
...「……ア……アノ蔵元屋(くらもとや)どんの墓所(はかしょ)の中で……シ……島田に結うた...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...(誰が枕許(まくらもと)にいるよりは...
吉川英治 「新書太閤記」
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