...これを枕許(まくらもと)に置いといて呉れ...
薄田泣菫 「茶話」
...と私は枕元(まくらもと)の雀焼きを掛蒲団の下にかくした...
太宰治 「チャンス」
...お膳を枕元(まくらもと)に置き...
太宰治 「パンドラの匣」
...その夜になって壁厨(おしいれ)の中から短刀が飛出して来て枕頭(まくらもと)へ立った...
田中貢太郎 「掠奪した短刀」
...枕許(まくらもと)に験者を招いて薬師経を読み上げさせていたところ...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...ある晩なぞ枕頭(まくらもと)においた栗栖の写真を見て...
徳田秋声 「縮図」
...中西と婆さんと看護婦とが枕頭(まくらもと)についていること...
豊島与志雄 「蘇生」
...そうしてお前さんにもこの場へ立会ってもらいたいのだ」「これかい」米友が持って来た枕許(まくらもと)の紙入を取り出して...
中里介山 「大菩薩峠」
...私(わたし)はさっき二十分ばかり枕元(まくらもと)に坐(すわ)って色々話してみたが...
夏目漱石 「こころ」
...枕元(まくらもと)を見ると...
夏目漱石 「それから」
...御米(およね)が襷掛(たすきがけ)の儘(まゝ)枕元(まくらもと)へ來(き)て...
夏目漱石 「門」
...」せせぐり泣く枕許(まくらもと)で泡鳴はそういった...
長谷川時雨 「遠藤(岩野)清子」
...狼狽(あわ)てて起揚(おきあが)ッて枕頭(まくらもと)の洋燈(ランプ)を吹消してしまい...
二葉亭四迷 「浮雲」
...自分の枕許(まくらもと)にピタリと座りながら...
柳川春葉 「一つ枕」
...その枕許(まくらもと)に一片の椿(つばき)の花びらが落ちていた...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...おまけに死躰の枕許(まくらもと)に赤い山椿の花びらが一枚...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...おたかはその枕許(まくらもと)へそっと犬張子を置き...
山本周五郎 「柳橋物語」
...彼女はおせんを枕許(まくらもと)に坐らせ...
山本周五郎 「柳橋物語」
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