...瀑布(たき)の右手(みぎて)にくねくねと附(つ)いている狭(せま)い山道(やまみち)...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...くねくねと曲つた線のひかれてあるボオル紙へ駒をならべ...
太宰治 「陰火」
...山路はゆるい傾斜をもつてくねくねと曲つてゐた...
太宰治 「道化の華」
...彼はくねくねと手を振った...
豊島与志雄 「朝やけ」
...最初の裡くねくねと体を蠢(うご)めかして居た妻も...
西尾正 「陳情書」
...くねくねと身を揉むのを見ると...
野村胡堂 「十字架観音」
...くねくねともがく身体...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...密林の奥深くへくねくねと光つてゐる...
林芙美子 「浮雲」
...くねくねと、やたらに曲りくねった道を、馬車は、松山市の方へ進む...
火野葦平 「花と龍」
...暗(やみ)の中にくねくねとのたうち...
平林初之輔 「二人の盲人」
...くねくねと胴をくねらせたり...
北條民雄 「青い焔」
...どうか教えてください」太い眉毛をくねくねと歪めて佐柄木は笑う...
北條民雄 「いのちの初夜」
...向うの窓をくねくねと横切っているのが見えるでしょう...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...くねくねと細い道を遠く町の中へ入って行くと...
宮本百合子 「菊人形」
...くねくねとくねりの多い...
三好達治 「棋家の文章など」
...くねくねとくねりの多いスタイルはいはば上べの洒落つ気で...
三好達治 「棋家の文章など」
...くねくねとさせながら...
蘭郁二郎 「夢鬼」
...そして、既に、魂は去っていたが、その蒼白い、均斉のとれた美事な肢体は、飛行機の蠕動を受けて、さも生けるもののように、くねくねと顫え、黒吉の膝の下に、従順に、跪いているのだった...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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