...くどくどと何事を語り出でけれ...
石川啄木 「詩」
...そしてくどくどと尋ねていた...
犬田卯 「錦紗」
...なおもくどくどと...
ハーバート・ジョージ・ウエルズ 海野十三訳 「透明人間」
...くどくどといつまでもいいつづけるので...
ハーバート・ジョージ・ウエルズ 海野十三訳 「透明人間」
...くどくどと問いただされるのは...
梅崎春生 「狂い凧」
...手まねもいれてくどくどと身のうえを説明したのだった...
海野十三 「超人間X号」
...父や母に向って、私の小学校時代の事を、それはいやらしいくらいに、くどくどと語り、私が折角(せっかく)いい案配に忘れていたあの綴方の事まで持ち出して、全く惜しい才能でした、あの頃は僕も、児童の綴方に就いては、あまり関心を持っていなかったし、綴方に依(よ)って童心を伸ばすという教育法も存じませんでしたが、いまは違います...
太宰治 「千代女」
...そのかわり老婆はくどくどと嬰寧の長く帰らなかった理由を訊いた...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「嬰寧」
...母親がくどくどとなお語(かた)った...
田山花袋 「田舎教師」
...贅言をくどくどと列べ立てるのが癖だからである...
津田左右吉 「陳言套語」
...母はくどくどと近所の噂(うわさ)をしはじめ...
徳田秋声 「縮図」
...彼は理論をくどくどと述べたてはしなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...くどくどとデッキや煙突にまで...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...おふくろと、妻と赤ん坊とを、押入れへ押し上げた、この哀れな男は、くどくどと、なぜ波が敷居より上へ上がって来たか、とか、畳と畳の間から、まず汚(よご)れた水が、ブクブクと吹き出して来るものだとか、押入れへ、幸い、三人を入れましたので、とか、彼が、今そこで、そんな目に会ってでもいるように、細大もらさず、『客観的』に話し始めた...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...おなじことをくどくどとくりかえした...
久生十蘭 「ノア」
...……馬鹿にすんな」そんな負け惜しみを、くどくどと、くりかえしていた金五郎は、遂に、前後不覚に、酔いつぶれた...
火野葦平 「花と龍」
...与平にそれを渡しながらくどくどと挨拶をした...
山本周五郎 「さぶ」
...――と、信長は、「この期(ご)に臨んで、くどくどと、返らぬ者どもの戒名(かいみょう)を読み立てるな! 聞きたいのは、今の戦況だッ...
吉川英治 「新書太閤記」
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