...くちゃくちゃに揉んだのを披(ひろ)げて...
鈴木三重吉 「千鳥」
...くちゃくちゃに丸めた毛布だの...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「天才」
...がんじょうそうな家がくちゃくちゃにつぶれている隣に元来のぼろ家が平気でいたりする...
寺田寅彦 「時事雑感」
...くちゃくちゃの紙切れが目に入る...
三上於菟吉訳 大久保ゆう改訳 「踊る人形」
...くちゃくちゃに集めて...
直木三十五 「南国太平記」
...羽二重(はぶたえ)の手巾(ハンケチ)を膝の上でくちゃくちゃに丸めた...
夏目漱石 「虞美人草」
...裂いた反古(ほご)を口へ入れてくちゃくちゃ噛(か)んでいると思ったら...
夏目漱石 「野分」
...くちゃくちゃになったのを尻の下から取り出してそのまま頭へ載せると...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...顔がくちゃくちゃに腫れ上って...
原民喜 「「屍の街」」
...顔がくちゃくちゃに腫(は)れ上って...
原民喜 「夏の花」
...顔のくちゃくちゃに腫(は)れ上った黒焦(くろこげ)の男を見た...
原民喜 「廃墟から」
...くちゃくちゃになり...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...髪をくちゃくちゃにし...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...くちゃくちゃとくっついている二つの目で...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...それをくちゃくちゃにかんでしまった...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...又もと来た道を又もどると一軒の足袋屋の前に来るとじいやは思い出したように「そうそうおれの足袋が無かったわい」と云ってのれんをくぐると眼のくちゃくちゃした六十許のお婆さんは丸くなってボートレースの稽古をしながら店ばんをして居たが重い大きい足音におどろかされてヒョット首をもちあげてトロンとした眼をこすりながら「何をあげますか」とねむたい声できく...
宮本百合子 「大きい足袋」
...またすぐ傍でくちゃくちゃ物を咬む音をきいたり...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...くちゃくちゃ噛(か)むなどはもってのほかである...
山本周五郎 「桑の木物語」
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