...くちゃくちゃになった寝牀(ねどこ)を想い浮べずにはいられない...
アルチバシェッフ M. Artzibaschew 森鴎外訳 「罪人」
...今まで半ねぶりで母の乳房をくちゃくちゃしゃぶって居た末のやつが...
伊藤左千夫 「浅草詣」
...くちゃくちゃに丸めた毛布だの...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「天才」
...がんじょうそうな家がくちゃくちゃにつぶれている隣に元来のぼろ家が平気でいたりする...
寺田寅彦 「時事雑感」
...くちゃくちゃな静けさになった...
豊島与志雄 「幻の彼方」
...くちゃくちゃに掻(か)き廻した...
夏目漱石 「虞美人草」
...くちゃくちゃに揉(も)みこなしたと思う頃...
夏目漱石 「虞美人草」
...自分はそのくちゃくちゃになった紙の塊(かたま)りを横から眺めた...
夏目漱石 「行人」
...裂いた反古(ほご)を口へ入れてくちゃくちゃ噛(か)んでいると思ったら...
夏目漱石 「野分」
...くちゃくちゃになったのを尻の下から取り出してそのまま頭へ載せると...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...そうして口の内でくちゃくちゃやっていますね...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...顔がくちゃくちゃに腫れ上って...
原民喜 「「屍の街」」
...顔のくちゃくちゃに腫(は)れ上った黒焦(くろこげ)の男を見た...
原民喜 「廃墟から」
...くちゃくちゃになり...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...お前の手紙は読まないで左手のなかでくちゃくちゃにしてしまい...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「判決」
...またすぐ傍でくちゃくちゃ物を咬む音をきいたり...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...金敷(かなしき)の上でたたいてくちゃくちゃにし...
柳田国男 「故郷七十年」
...くちゃくちゃ噛(か)むなどはもってのほかである...
山本周五郎 「桑の木物語」
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