...菓物(くだもの)を差上げて何か口早に云うと...
泉鏡花 「婦系図」
...何ゆえにこのような遊猟の獲物を描いたものや魚類果物(くだもの)の丹精(たんせい)こめた彫刻をおくのであるか...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...このくだものはそれを買う人間や...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...果物(くだもの)の標本を作っていました...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...・早春のくだもの店の日かげうつる波止場所見として・風の中のこぼれ米拾ひあつめては母子(オヤコ)・まんぢゆうたべたべ出船の船を見てゐる...
種田山頭火 「道中記」
...ある時ポルジイはプリュウンという果(くだもの)の干したのをぶら下げていた...
ダウィット Jacob Julius David 森鴎外訳 「世界漫遊」
...古くなつた果物(くだもの)といふ気がするかも知れません...
田山録弥 「草みち」
...そこには正札のついた果物(くだもの)の箱や籠や缶詰の類が雑然と並んでいた...
寺田寅彦 「雑記(2[#「2」はローマ数字、1-13-22])」
...「果物(くだもの)は誰方(どなた)も青いうち食べるのが...
徳田秋声 「縮図」
...淀見軒という所は店で果物(くだもの)を売っている...
夏目漱石 「三四郎」
...品物を窓に向って差出している果物屋(くだものや)がいたが...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...コベントガーデンで果物籠(くだものかご)のままごと遊びの相手を探す羽目になるぞって...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...かえってくだものの方に入れてもよいものであろう...
正岡子規 「くだもの」
...それは甘味があってしかも生(なま)で食う所がくだものの資格を具えておる...
正岡子規 「くだもの」
...中間の温帯のくだものは...
正岡子規 「くだもの」
...○くだものと余 余がくだものを好むのは病気のためであるか...
正岡子規 「くだもの」
...)くだものの出たのを合図(あいず)に会長さんは立ちあがりました...
宮沢賢治 「紫紺染について」
...それから肉を揚げて残った汁の中へまたバターを落して湯煮玉子(ゆでたまご)を細かく截(き)ってよくいためてその上へメリケン粉をいい加減に入れてまたいためて今度はチャツネーといって甘漬(あまづけ)の菓物(くだもの)が色々入れてある壜詰(びんづめ)の物と細かく切った胡蒜(にんにく)かあるいは玉葱とココナツの細かいのとを好(い)い加減に入れてカレー粉を辛くも甘くも好き次第に入れて...
村井弦斎 「食道楽」
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