...全体としての色調は変化がなくてくすんでいた...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...急に陽の光がかすれて四辺(あたり)がくすんで来た...
田中貢太郎 「蛇性の婬」
...外は樺色にくすんでいた...
田中貢太郎 「放生津物語」
...いつもはこの用事はたっぷり二時間も早くすんでしまうのであったが...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...何もかもがいっそうくすんでいるように思われた...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...ぼーっとくすんでいる...
豊島与志雄 「復讐」
...くすんで見(み)えることの多(おほ)い江戸川(えどがは)の水(みづ)を往復(わうふく)する通運丸(つううんまる)の牛(うし)が吼(ほ)えるやうな汽笛(きてき)も身(み)に沁(し)みて...
長塚節 「土」
...早くすんでよいようだが...
羽仁もと子 「女中訓」
...感じることがなくすんでいたろうと思います」阿曽とハナの愛情をめぐって...
久生十蘭 「白雪姫」
...いつしか時の流れの墨の色がしみこんで大分くすんでしまつた...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...それで朝飯(あさめし)もあっけなくすんでしまった...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...いくらかくすんで来て...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...比較的順よくすんでいること...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...消すこともできずにくすんでしまつたことが...
室生犀星 「故郷を辞す」
...きょうのように空が青くすんでいるのを見たことがありません...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...本が大ぶりで表紙がくすんで居れば儒者などの著作で...
柳田國男 「書物を愛する道」
...じみでくすんでいるほど逆に魅力をつよめるものだ...
山本周五郎 「契りきぬ」
...紫虚観(しきょかん)の三文字が金色もくすんで見える...
吉川英治 「新・水滸伝」
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