...幾分の同情を繋ぐ楔子(くさび)になつたのであらう...
芥川龍之介 「戯作三昧」
...そうして私もなんとなくさびしくなった...
芥川龍之介 「日光小品」
...夕ぐれは何となくさびしい...
種田山頭火 「其中日記」
...門も板塀も昔の方が今のより古くさびていたように思われ...
寺田寅彦 「子規自筆の根岸地図」
...そしてなんとなくさびしく空虚な頭の底によどんでいた長い長い旅の疲労が...
寺田寅彦 「旅日記から(明治四十二年)」
...谷底へついて見ると紐のちぎれさうな脚袢(きやはん)を穿いた若者が炭竈(すみがま)の側で樫(かし)の大きな榾(ほた)へ楔(くさび)を打ち込んで割つて居るのであつた...
長塚節 「炭燒のむすめ」
......
長塚節 「長塚節歌集 中」
...何となくさびれて見えるのは是非もないことでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...天国は人影もなくさびれよう!88天国にはそんなに美しい天女がいるのか?酒の泉や蜜(みつ)の池があふれてるというのか?この世の恋と美酒(うまざけ)を選んだわれらに...
オマル・ハイヤーム 'Umar Khaiyam 小川亮作訳 「ルバイヤート」
...壊はされた黒い楔(くさび)の扉口からだ...
逸見猶吉 「逸見猶吉詩集」
...腰をかがめて楔形(くさびがた)の矢を取った...
本庄陸男 「石狩川」
...めもはるかに遠くさびしき国に...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「浅瀬に洗う女」
...」ハーシュはくさびを車輪にはめようとしました...
宮沢賢治 「車」
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宮沢賢治 「疾中」
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三好達治 「駱駝の瘤にまたがつて」
...曲った木を真直ぐにもどすには火とくさびの力がいるようなものだ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...一ノ関は隙へ隙へと楔(くさび)を打っていた」と甲斐はまた呟いた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...いよいよ両家の親和を永久にする楔(くさび)ともなるであろう)そういったというではないか...
吉川英治 「新書太閤記」
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