...愈(いよいよ)妙にぎこちない息苦しさを感ずるばかりだつた...
芥川龍之介 「山鴫」
...中腰といってもぎこちない空気服を着ているので事実は寝ているようなものだった...
海野十三 「地球発狂事件」
...まるでぎこちない銃身のように見えた...
海野十三 「蠅男」
...ぎこちない仕草(しぐさ)で私の手を握り...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...ぎこちない笑い方をしました...
江戸川乱歩 「少年探偵団」
...試験所までお願いに上がろうと思っていたところです」なにか妙にそわそわしたぎこちない二人の物腰からわたしは...
大阪圭吉 「灯台鬼」
...私は大いなる保護者にすがり始めたばかりの不慣れでぎこちない霊だった...
O. H. ダンバー O. H. Dunbar The Creative CAT 訳 「感覚の殻」
...少年は出ていくとき妙にぎこちない走り方をしたが...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「サセックスの吸血鬼」
...足音はよたよたとしていてぎこちない...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...どこか少しぎこちないところがあった...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...今でも僕が人生に於(おい)てぎこちないことは以前とかわりないが...
原民喜 「火の唇」
...何か恐ろしく腰かけてゐるのにぎこちないもののあることに気がついて...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...軽卒なところや、出たら目なところがなく、それでゐて、決して、ぎこちない、つまらなさなどはなく、読むに伴れて引きこまれました...
牧野信一 「浪曼的月評」
...ぎこちないしとやかさで腕をかまえながら...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...ぎこちないしとやかさで腕をかまえながら...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...私の注いだビールをぎこちない手つきで啜った...
山本周五郎 「青べか物語」
...私の注いだビールをぎこちない手つきで啜った...
山本周五郎 「青べか物語」
...このぎこちない少年の未熟さを嘲笑うのだった...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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