...愈(いよいよ)妙にぎこちない息苦しさを感ずるばかりだつた...
芥川龍之介 「山鴫」
...ぎこちない仕草(しぐさ)で私の手を握り...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...ぎこちない笑い方をしました...
江戸川乱歩 「少年探偵団」
...試験所までお願いに上がろうと思っていたところです」なにか妙にそわそわしたぎこちない二人の物腰からわたしは...
大阪圭吉 「灯台鬼」
...私は大いなる保護者にすがり始めたばかりの不慣れでぎこちない霊だった...
O. H. ダンバー O. H. Dunbar The Creative CAT 訳 「感覚の殻」
...どこか少しぎこちないところがあった...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...二人は唐突な荒い調子でぎこちない言葉をなお少しかわした...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ぎこちないなりにも...
原民喜 「遥かな旅」
...今でも僕が人生に於てぎこちないことは以前とかはりないが...
原民喜 「火の唇」
...今でも僕が人生に於(おい)てぎこちないことは以前とかわりないが...
原民喜 「火の唇」
...ドイツ人の知的ではあるがぎこちない言葉は...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...何か恐ろしく腰かけてゐるのにぎこちないもののあることに気がついて...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...軽卒なところや、出たら目なところがなく、それでゐて、決して、ぎこちない、つまらなさなどはなく、読むに伴れて引きこまれました...
牧野信一 「浪曼的月評」
...ぎこちないしとやかさで腕をかまえながら...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...ぎこちないしとやかさで腕をかまえながら...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...そうね」おしのはぎこちない動作で頷いた...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...何時もに似ず甚だぎこちないものだった...
蘭郁二郎 「植物人間」
...何処となく少々ぎこちないところがあったように見えたのだが...
蘭郁二郎 「白金神経の少女」
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