...ぎこちない沈黙がしばらくそこに続いた...
有島武郎 「或る女」
...その赤坊がこんな風なぎこちない位置にいながら...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...中腰といってもぎこちない空気服を着ているので事実は寝ているようなものだった...
海野十三 「地球発狂事件」
...まるでぎこちない銃身のように見えた...
海野十三 「蠅男」
...試験所までお願いに上がろうと思っていたところです」なにか妙にそわそわしたぎこちない二人の物腰からわたしは...
大阪圭吉 「灯台鬼」
...ぎこちない気分であった...
太宰治 「パンドラの匣」
...私は大いなる保護者にすがり始めたばかりの不慣れでぎこちない霊だった...
O. H. ダンバー O. H. Dunbar The Creative CAT 訳 「感覚の殻」
...すると今までなんとなしにしゃちこばってぎこちないものに見えた全世界が急になごやかに快いものに感ぜられて来て...
寺田寅彦 「映画と生理」
...あまり狭い皮膚の中につめこまれてるかと思われる指の短いぎこちない手で...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ぎこちないお叩頭とともに教壇を降りると...
原民喜 「奇蹟」
...今でも僕が人生に於(おい)てぎこちないことは以前とかわりないが...
原民喜 「火の唇」
...何か恐ろしく腰かけてゐるのにぎこちないもののあることに気がついて...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...ぎこちない自分の身体(からだ)を...
平林初之輔 「秘密」
...ぎこちないしとやかさで腕をかまえながら...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...ぎこちないしとやかさで腕をかまえながら...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...私の注いだビールをぎこちない手つきで啜った...
山本周五郎 「青べか物語」
...何処となく少々ぎこちないところがあったように見えたのだが...
蘭郁二郎 「白金神経の少女」
...なんとなくぎこちない歩き方をする...
蘭郁二郎 「白金神経の少女」
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