...洋一は書き損じた紙を噛み噛み...
芥川龍之介 「お律と子等と」
...たまたま私が注意を外(そ)らしていたために聞くべき音を聞き損(そこな)ったのであろう...
谷崎潤一郎 「鍵」
...書き損じの紙とが...
直木三十五 「南国太平記」
...いったん鳴き損(そこ)ねた咽喉(のど)は容易に開(あ)けぬ...
夏目漱石 「草枕」
...それができ損(そこな)ったから...
夏目漱石 「坑夫」
...それですぐ後(あと)に尾(つ)いて行き損なった私は...
夏目漱石 「こころ」
...一度籤(くじ)を引き損(そく)なったが最後...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...飛びつき損じて畳の上へこぼれたものは打算(ださん)の限りでない...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...つまり行き損ふといふことなんだからね...
牧野信一 「秋晴れの日」
...聞き損ふかも知れないからさ……」「大丈夫よ...
牧野信一 「お蝶の訪れ」
...寝坊して行き損つた...
牧野信一 「スプリングコート」
...否定の言葉も吐き損ひ...
牧野信一 「風流旅行」
...何故か一散にN村まで行き着き損ひさうな焦立ちをもつてゐた...
牧野信一 「円卓子での話」
...また彼が永久的収入に及ぼすべき損害などは...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...書き損じると何枚も書きなおしているのもあった...
室生犀星 「芥川の原稿」
...私は書きはじめると書き損じはしない方であったが...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...その時は生憎お客様のお使いをしていたために聞き損ねた...
夢野久作 「あやかしの鼓」
...しいて押しつけてみたところで彼には“置いて行き損”でしかないと分って...
吉川英治 「私本太平記」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??