...洋一は書き損じた紙を噛み噛み...
芥川龍之介 「お律と子等と」
...252不定法+ lernen は「追々と……するやうになる」或は「……出來るやうになる(knnen)」の意、hausieren gehen(行商して廻る)、leiern gehen(Leierkasten を奏で、流して廻る)、sitzen bleiben(落第する、嫁に行き損ふ、選に洩れる等々)、hangen bleiben と schweben bleiben は略同意(宙ぶらりんの状態を言ふ)...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...兄の書き損じた原稿用紙の隅へ...
太宰治 「思ひ出」
...二度突き損じたと思った老人は...
中里介山 「大菩薩峠」
...それですぐ後(あと)に尾(つ)いて行き損なった私は...
夏目漱石 「こころ」
...すんでのことに書き損ないをしようとして...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「外套」
...「大番頭」はぢめ一寸食ひつき損ったかと思ったが...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...こゝで泣かしてやらうと、たくらみすぎたか、泣き損ひ、泣かせ損ふ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...書き損ひの原稿を丹念に溜めて置くといふ無駄な癖を持つてゐた...
牧野信一 「「或る日の運動」の続き」
...寝坊して行き損つた...
牧野信一 「スプリングコート」
...行き損ふと大変よ...
牧野信一 「冬の風鈴」
...夕暮れまでにS市に着き損ふことを懸念しなければならなかつた...
牧野信一 「山を越えて」
...籤を引き損こなったね」老人は私の傍へ腰を下した...
松本泰 「日蔭の街」
...何か法螺(ほら)を吹き損わせて笑いやらんと巧んで...
南方熊楠 「十二支考」
...夏目漱石も書き損じは取って置いたそうであるが...
室生犀星 「芥川の原稿」
...実に悲しむべき損失である)...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...それを聞き損(そこな)ったと見えて...
柳田国男 「木綿以前の事」
...しいて押しつけてみたところで彼には“置いて行き損”でしかないと分って...
吉川英治 「私本太平記」
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