...『何分(なにぶん)にも年若(としわか)き娘(むすめ)のこととて恥(はず)かしさが先立(さきだ)ち...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...後生大事(ごしょうだいじ)に家付き娘の女房の御機嫌ばかり取る入聟形気(いりむこがたぎ)は微塵(みじん)もなかった...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...それとも、なき娘の幽魂が、冥途(めいど)をさまよい出て、夜の暗さにまぎれ、懐しい父に逢いに来たのであろうか...
江戸川乱歩 「恐怖王」
...家附き娘だけあって...
太宰治 「春の枯葉」
...無邪気と呼ばるる大なる無知と戦わんためにいかに多くの知識が必要であることか!修道院ほど若き娘を熱情に仕立てるものはない...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...われわれは若き娘と花とを尊むがゆえに...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...専次というのが――」「…………」「ときどき娘を誘い出しに来たようだが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「内儀のお瀧は、好い女で五十そこ/\で、家付き娘で、身體が弱い...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あのやうに可愛くしかも柔順(おとな)しき娘を...
樋口一葉 「花ごもり」
...そして嵬をときどき娘のやうな目つきで見上げた...
堀辰雄 「顏」
...その命令と見えて幼き娘たちは朝顔の鉢を持つて来てくれられた...
正岡子規 「病牀六尺」
...王一々これを嗅(か)いで汗の香好(よ)き娘は強壮と知って宮に納(い)れ...
南方熊楠 「十二支考」
...相斎「ほんとだワ」とまだあどけなき娘気の...
三宅花圃 「藪の鶯」
...若き娘もその席に見ゆるとて心に幾分か憚(はばか)る処あり...
村井弦斎 「食道楽」
...ときどき娘のいふらしい生優しいうぶな透つた聲が交つて...
室生犀星 「蒼白き巣窟」
...町より帰るとて留場(とめば)の橋のほとりにて見馴(みな)れざる二人のよき娘に逢えり...
柳田国男 「遠野物語」
...この家の若き娘、ある日河原に出でて石を拾いてありしに、見馴れぬ男来たり、木の葉とか何とかを娘にくれたり...
柳田国男 「遠野物語」
...そのとき娘の名も聞いたのであるが...
山本周五郎 「末っ子」
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