...きわどい処を押隠して...
泉鏡花 「海城発電」
...きわどい話も先ずそれまでだった...
海野十三 「電気看板の神経」
...きわどいはやわざです...
江戸川乱歩 「おれは二十面相だ」
...ずいぶんきわどい岩登りをやって...
辻村伊助 「登山の朝」
...やがてブルジョア的常識の限界の極めてきわどい処にまで迫って行っている...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...鳩もまた合図を待つの余裕を与えられざるほどにきわどい場合...
中里介山 「大菩薩峠」
...きわどい間に始終それを気にしておりました...
中里介山 「大菩薩峠」
...きわどい潮さきによく逃(のが)るることを得て今日に至ったということと...
中里介山 「大菩薩峠」
...たぶん十二万五千石がフイになるかどうかというきわどい瀬戸ぎわなんだと思います...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...そのまま廃絶というきわどい場合...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...和泉屋の命ひとつを賭けたきわどい勝負で...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...このきわどい時に役に立ったのだった...
久生十蘭 「地底獣国」
...いつもいつもきわどいところで話がだめになってしまうのです...
平林初之輔 「悪魔の聖壇」
...それに猥談がかつたきわどい駄じやれさへ交へて...
堀口九萬一 「フランソア・コッペ訪問記」
...ひんぴんと崩れてきわどいトラバースであった...
松濤明 「春の遠山入り」
...時にきわどい摩擦(まさつ)を起こすし...
吉川英治 「新書太閤記」
...きわどい瞬間を楽しもうとする血がよろこび躍っている...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...実生活のあるきわどい瞬間に画家の眼に烙きついた印象を生かすほかはないのである...
和辻哲郎 「院展遠望」
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