...殊に今度の次の内閣には国務大臣にならるゝ筈ぢやから牛飼君の客(かく)となるは将に大いに驥足(きそく)を伸ぶべき道ぢや...
内田魯庵 「貧書生」
...「その時が日本の驥足(きそく)を伸ぶべき時...
内田魯庵 「二葉亭追録」
...日本の勢力の支那の市場に伸ぶる事を甚だ喜ばない...
大隈重信 「三たび東方の平和を論ず」
...精神界に伸ぶる也...
大町桂月 「飛鳥山遠足」
...かくて重藏の才少しく伸ぶるを得たり...
大町桂月 「近藤重藏の富士山」
...何とほうれんさうが伸ぶことぞ...
種田山頭火 「其中日記」
...知者その知を伸ぶることを得ず...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...器具散乱して寝具を伸ぶべき余地なく...
野中到 「寒中滞岳記」
...国中の人民に独立の気力なきときは一国独立の権義を伸ぶること能(あた)わず...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...外にありて外国人に接するときもまた独立の権義を伸ぶること能わず...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...家内の事務はその力を伸ぶるを得ず...
福沢諭吉 「教育の事」
...然るに今この家においては斯(かか)る盛大なる国教もその力を伸ぶること能わずして...
福沢諭吉 「教育の事」
...ふと足の伸ぶべきやうに覚えて...
正岡子規 「病牀瑣事」
...利根の砂山赤城おろしはひゆうひゆうたりひゆうたる風のなかなれば土筆は土の中に伸ぶなにに哀しみ立てる利根の砂山よしや...
室生犀星 「抒情小曲集」
...(画家が握手せんとして手を差伸ぶるを見て...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 森鴎外訳 「家常茶飯」
...さし伸ぶる章魚(たこ)の足めく小枝なり...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...われは戦(をのゝ)く身を屈(かゞ)めて闇(やみ)の底に冷たき手をさし伸ぶ...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...生命真に伸ぶべし...
吉川英治 「宮本武蔵」
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