...三人ひとしくさし伸ぶる手を待たで...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...殊に今度の次の内閣には国務大臣にならるゝ筈ぢやから牛飼君の客(かく)となるは将に大いに驥足(きそく)を伸ぶべき道ぢや...
内田魯庵 「貧書生」
...それでももしいよいよその方面に驥足(きそく)を伸ぶる機会が与えられたら...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...「その時が日本の驥足(きそく)を伸ぶべき時...
内田魯庵 「二葉亭追録」
...日本の勢力の支那の市場に伸ぶる事を甚だ喜ばない...
大隈重信 「三たび東方の平和を論ず」
...精神界に伸ぶる也...
大町桂月 「飛鳥山遠足」
...かくて重藏の才少しく伸ぶるを得たり...
大町桂月 「近藤重藏の富士山」
...知者その知を伸ぶることを得ず...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...器具散乱して寝具を伸ぶべき余地なく...
野中到 「寒中滞岳記」
...女は光る魚介のたぐひみなそこ深くひそめる聖像われ手を伸ぶれど浮ばせ給はずしきりにみどりの血を流しわれはおんまへに禮拜す遠くよりしも歩ませ給へばたちまち路上に震動し息絶ゆるまでも合掌すにちにち都に巡禮しもの喰(は)まざればみじめに青ざめおん前にかたく瞳(め)をとづる...
萩原朔太郎 「供養」
...手を高く蒼天のうへに伸ぶ...
萩原朔太郎 「立秋」
...国中の人民に独立の気力なきときは一国独立の権義を伸ぶること能(あた)わず...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...外にありて外国人に接するときもまた独立の権義を伸ぶること能わず...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...ふと足の伸ぶべきやうに覚えて...
正岡子規 「病牀瑣事」
...われは年来如意(にょい)と申す物を造るため牛角を伸ぶるにかかる小蛇の油を取ってするなり...
南方熊楠 「十二支考」
...利根の砂山赤城おろしはひゆうひゆうたりひゆうたる風のなかなれば土筆は土の中に伸ぶなにに哀しみ立てる利根の砂山よしや...
室生犀星 「抒情小曲集」
...(画家が握手せんとして手を差伸ぶるを見て...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 森鴎外訳 「家常茶飯」
...生命真に伸ぶべし...
吉川英治 「宮本武蔵」
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