...きりっと搾(しぼ)り上げたような寒さが...
有島武郎 「或る女」
...容貌はきりっと引きしまっていた...
梅崎春生 「幻化」
...きりっと肉のしまっていたはずのあの若者が...
高見順 「いやな感じ」
...その姿がきりっとしていた...
田中貢太郎 「黄英」
...村の青年達がきりっとした装(なり)をして左腕に一様に赤い布を巻き...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...きりっと取り繕ってる様子には...
豊島与志雄 「自由人」
...女は俄にきりっと眉を逆立てて...
豊島与志雄 「古井戸」
...思い思いな苦しみに打ちのめされてはきりっと立ちあがっては前進してゆくのだ...
林芙美子 「新版 放浪記」
...矢張その下駄をきりっと履きしめて歩ける日を夢みていたようだ...
原民喜 「忘れがたみ」
...口をきりっと結び...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...口元はきりっと閉まっていた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...きりっとした口もと...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...身なりがきまるときりっとして...
水上滝太郎 「遺産」
...それから一寸立ち上ってきりきりっとかかとで一ぺんまわりました...
宮沢賢治 「風野又三郎」
...きりっとしたもので...
柳田国男 「故郷七十年」
...眉のきりっとした...
山本周五郎 「季節のない街」
...眼鼻だちはきりっとして...
山本周五郎 「風流太平記」
...額(ひたい)から後鬢(うしろびん)へ汗止めをきりっと締めている侍が...
吉川英治 「宮本武蔵」
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