...おてんとさまがその真中できらり/\と……これはすこしをかしいね? ぴかり/\と……これはもつとをかしいや……きら/\と……ぎら/\と……ぎろ/\と……ぎよ/\と……だめだ...
芥川多加志 「四人」
...晃乎(きらり)と胸(むね)に架(か)けた...
泉鏡太郎 「艶書」
...艦尾できらりと光ったものがある...
海野十三 「地球要塞」
...きらりとするどく光っていた...
海野十三 「爆薬の花籠」
...きらりと光ったものがある...
海野十三 「爆薬の花籠」
...「裏切ッたな!」鋭い男の声と同時にきらりと光ったものが眼を射りました...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「機密の魅惑」
...きらりと冴え返った碧色の鏡がある...
田中英光 「箱根の山」
...「熱がある?」浅井の金縁眼鏡がきらりとこっちを向いたが...
徳田秋声 「爛」
...きらりと光る感じの眼をおれに向けた...
豊島与志雄 「失われた半身」
...きらりと焔がうつっていた...
本庄陸男 「石狩川」
...気がさもののお初さんから、そんなやさしい言葉を聴けるとは、これまで思いがけなかったよ」と、闇太郎はうなずいて、「そう言ってくれりゃあ、ちょいと、口から出しにくい話でも、遠慮なく言い出せるというものだ」「で、親分、お話とは何ですえ?」と、じっとみつめるお初を、闇太郎は、まじろぎもせずに見返して、「お初さん、頼みというのは外でもねえが、おまはんが現に手を出しかけていることから、一ばん綺麗に、身を退(ひ)いて頂きてえのだ」「身を退け? 手を出している仕事から?」お初は、解(げ)せぬらしくつぶやいて、美しい、切れの長い目を、きらりとさせて、「親分、何か、間違いじゃあありませんか? わたしは、今のところ、別に大きな仕事ももくろんではいませんが――」と、言って、ニタリと、異様に微笑して、「実はねえ、親分さん、お初もこれで、やっぱし女で、柄にもなく優しい苦労をおぼえて、いまのところ、渡世の方に御無沙汰さ」闇太郎は、そういうお初の、淫(みだ)らな、あでやかな笑いを見ると、あやしい悪寒(さむけ)のようなものを覚えた...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...長い柄(え)の網をもった人がきらりと眼鏡(めがね)を光らせて...
宮原晃一郎 「椰子蟹」
...それは本当にきらりと光る眼だった...
山本周五郎 「新潮記」
...貴公まるめられたな」十郎兵衛の眼がきらりと光った...
山本周五郎 「夜明けの辻」
...じたばた致さずに戻れッ」「何をするのじゃ」ときらりと三日月に似た懐剣が千浪の手から流れて間近な一人をさっと掠(かす)った...
吉川英治 「剣難女難」
...「乳の下を……乳の下をお外(はず)しなさりますな」きらりと――互いの白刃が綾に閃(ひら)めいたかと見えた刹那...
吉川英治 「剣難女難」
...きらりと敵の脇差が眼を射たので...
吉川英治 「剣難女難」
...椎(しい)の樹の下――万吉の頭の上に――きらりと三尺の虹を描(か)いた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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