...キラキラと星のようにきらめく...
江戸川乱歩 「仮面の恐怖王」
...青い吹雪がふかうともおまへのそばに あをい吹雪がふかうともおまへの足は ひかりのやうにきらめく...
大手拓次 「藍色の蟇」
...いやにきらめく南国午後の太陽と...
谷譲次 「踊る地平線」
...水流のきらめく縞や...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...彼等の歩いてゐる田舎路は右手にきらめく河を見下して...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...此日も關田の濱へ行く松蔭に休らひ見れば暑き日は浪の膨れのうれにきらめく此日平潟より南へわたる長濱といふ所の斷崖の上に立ちて蟠る松の隙より見おろせば搖りよる波はなべて白泡枝交はす松が眞下は白波の泡噛む巖に釣る短人十二日...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...昴(すばる)さえ時ならぬ螢ときらめく...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...底のきらめく真砂に...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...きらめくばかりのイルミネーションがとぼり...
林芙美子 「浮雲」
...陽の光にきらめく湖面を見まわしているうちに...
久生十蘭 「肌色の月」
...短い白刃が何本もきらめくのを見たと思った瞬間...
火野葦平 「花と龍」
...軽(かろ)やかの舞踏(おどり)のうちに――きみが灰色の眼(め)のきらめくところ...
エドガア・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「しめしあわせ」
...崩れた防風林の誇りかな歌の間に失われた自由の嶺は鋭く身を反らそうとする!)褐色の急潮が鳥のようにきらめく紫色の翼をあげて黒い漁船の列りを載せた端正な海の横顔をはたとうつとめくるめく光焔を青い鉱床に転がしながら太陽な天空の剥片をめぐりながら一色に塗り潰された宇宙の片麻岩の岩壁のすきまえ沈んで行く二つの空は明るい暗の中に溶けこみ黒い海狼と共に...
槇村浩 「青春」
...空いっぱいに絶えず稲妻がきらめく...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「幸福への意志」
...あの晩夏の黒海のきらめく碧さと潮風にふかれてのどかでした...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...野原一面に置き渡した露がすみずみまできらめく所をお通りになりながら...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...ときたま星のきらめくのが認められた...
山本周五郎 「さぶ」
...彼方からおん輿の屋根にきらめく金色の鳳(とり)がゆらゆら見えて来た...
吉川英治 「私本太平記」
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