...お君のおきまり文句らしいのを聴くと...
岩野泡鳴 「耽溺」
...このおきまり文句(もんく)をぶっぱなすところが...
海野十三 「人造人間戦車の機密」
...」かういふのが彼のきまり文句であつた...
相馬泰三 「新らしき祖先」
...無神論者たちのきまり文句から借りてこられた議論でもって駁撃せられているのである...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...「謹啓益々御多祥……」云々という例のきまり文句が真先に出て来たが...
豊島与志雄 「未来の天才」
...これは悪魔のおきまり文句だ...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...「きまり文句だの...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...こいつは」失策を叱責するときのこれがアレクサンダア三世のきまり文句だった...
久生十蘭 「淪落の皇女の覚書」
...きまり文句の挨拶を交わすだけだった...
平林初之輔 「謎の女」
...マイダスの好きなおきまり文句でした...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...大概は著物(きもの)を質に置くとか手料理で一杯やるとかいふやうなきまり文句を並べて出すなり...
正岡子規 「墨汁一滴」
...『美』というのがあんたのきまり文句だが...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...次に質問されたのは「好きからに文筆を弄んでゐるのか或は本職的に沒頭してゐるのか」といふ頭腦(あたま)の古い連中のおきまり文句である...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...――どうかよろしく」「それがきまり文句だ」と寒藤先生は茶碗を取り...
山本周五郎 「季節のない街」
...子供だって同じ落し穴へは落ちないもんだぜ」「こんどのお松は違うんだっていったら」「それもきまり文句だ」千之助は背を向けたままで...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...きまり文句じゃねえか...
吉川英治 「新・水滸伝」
...……まあおきまり文句さね」「首はいやだな...
吉川英治 「新・水滸伝」
...彼のきまり文句である...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
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