...機敏(きびん)な探偵は...
江戸川乱歩 「怪人二十面相」
...それは二十八年の暮から二十九年に掛けて一言一行の上にきびきびしく現われておる...
高浜虚子 「子規居士と余」
...東京の芝居や音曲にはさすが江戸人のきびきびとしたスマートな気風が出ているのに...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...監視がきびしく罰が重かったにもかかわらず...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...酷(きび)しい態度をしたため彼を追い返すことになったと感じた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...四方から焚火(たきび)に焙(あぶ)られているような苦しさがあった...
夏目漱石 「行人」
...ともう四日(よっか)ですね」「ええ」「あの方を手厳(てきび)しく催促させるのです...
夏目漱石 「野分」
...「なぜその背広(せびろ)といっしょに外套も拵えなかったんだ」「君と同(おん)なじように僕を考えちゃ困るよ」「じゃどうしてその背広だの靴だのができたんだ」「訊き方が少し手酷(てきび)し過ぎるね...
夏目漱石 「明暗」
...昔(むかし)の樣(やう)に機敏(きびん)で明快(めいくわい)な判斷(はんだん)を...
夏目漱石 「門」
...汗のやうな惡寒がきびわるく皮膚の上に流れてゐる...
萩原朔太郎 「宿命」
...神かけて私は他人の缺點に嚴(きび)しすぎる必要はない...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...「あの人は君の従妹なのか? 言葉が凄くきびきびしてゐて...
牧野信一 「奇友往来」
...これはかなりきびしく...
山本周五郎 「さぶ」
...そしてそのためには由利はきびしすぎなければなりませんでした...
山本周五郎 「日本婦道記」
...空壜(あきびん)に水の入るような音と...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...おきびしいのか」「それくらいはまだ...
吉川英治 「私本太平記」
...彼がきびしく背に守っていたのである...
吉川英治 「私本太平記」
...きびしいものに作っていた...
吉川英治 「私本太平記」
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