...意地のきたねえやうだけれど...
芥川龍之介 「鼠小僧次郎吉」
...もう倦(あ)きたねえ」と蟹江は並べ終ってじろりと猿沢の顔を見ました...
梅崎春生 「Sの背中」
...二十面相がこんなきたねえ男だと思っているんですかい...
江戸川乱歩 「怪人二十面相」
...行きどまりまできたねえ...
江戸川乱歩 「鉄人Q」
...きたねえことをしやがると俺は顔をしかめたが...
高見順 「いやな感じ」
...「四郎さんの家へ遊びに行ってもいいかしら」「きたねえ下宿だ」「行っちゃ...
高見順 「いやな感じ」
...「きたねえ船客だな...
太宰治 「お伽草紙」
...「きたねえ船客だな...
太宰治 「お伽草紙」
...みな進め! きたねえ血で溝(どぶ)をいっぱいにしろ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...「きたねえ言葉を吐くなよ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...ハックション」「きたねえな...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...どうせきたねえ奴らのこッてすから...
久生十蘭 「魔都」
...患者の皮膚はきたねえからなあ...
北條民雄 「盂蘭盆」
...お娘御、狭くッて、きたねえが、あッしのうちで、ゆっくり手足をのべて、おいでなせえ」かごの垂れを下げて、「法印、そんなら、人目に立たねえように、たのんだぜ」「あいよ」淋しい、提灯(ちょうちん)の灯火(あかり)を見せて、遠のいて行くかごを見送って、闇太郎暗然として呟いた...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...ここらはずいぶんいい処(ところ)だけれどもやっぱり僕はもうあきたねえ...
宮沢賢治 「風野又三郎」
...これが」「こんなきたねえ堀になっちまっただ」と長が云った...
山本周五郎 「青べか物語」
...どこまできたねえ世まい言を並べているんだ...
吉川英治 「剣難女難」
...にんじんは眩(つぶや)く――「それに奴(やつ)らのきたねえ涎(よだれ)で...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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