...やっぱり疵物(きずもの)も同様ですから...
海野十三 「少年探偵長」
...十が八九傷物(きずもの)になつてゐるものなのだから...
薄田泣菫 「茶話」
...この書物をこんな具合に瑕物(きずもの)にしておった理由はただ一つしかない...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「作男・ゴーの名誉」
...だから疵物(きずもの)でもずん/\片づいて行く...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...日本にては杖は下駄同様に取上げらるるが故銀細工象牙(ぞうげ)細工なぞしたるものは忽(たちまち)疵物(きずもの)になさるる虞(おそれ)あり...
永井荷風 「洋服論」
...好い男が幾人創物(きずもの)になるか知れたものではない...
中里介山 「大菩薩峠」
...立派な山を疵物(きずもの)にして...
中里介山 「大菩薩峠」
...疵物(きずもの)にして返した上...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...可哀想にお豊は疵物(きずもの)なんださうですよ」「疵物?」「多見治が何んと言はうと...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...尤も歡喜天の女體の方は額の珠を拔かれて疵物(きずもの)になつて居るから...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...皿茶碗の疵物(きずもの)ならば...
夢野久作 「名娼満月」
...傷物(きずもの)にしてはならん...
吉川英治 「新・水滸伝」
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