...相手は五十がらみの婆さんだつたので...
薄田泣菫 「質屋の通帳」
...試驗の答案は誰より早く出して殘つた時間は控室で早稻田文學と柵(しがらみ)草紙の沒理想論を反覆して精讀した...
高濱虚子 「俳諧師」
...四十がらみの船頭にも持って行けないし...
中里介山 「大菩薩峠」
...すっかり用意を整えているのに何が気に入らなくてお前は頭(かむり)を振るのだ」五十がらみの...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...この二人は大抵未刻(やつ)から申刻(ななつ)がらみの刻限に来るそうです」「丑松は――」「能登の国から三年前に来て...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...五十がらみの分別顔を心持翳(かげ)らせてこう切出しました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...下男の半次は五十がらみの無口な男...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お石といふ四十がらみの大女が中心で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...四十がらみの働き盛りで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...彼は非常に上品な風采(ふうさい)の五十がらみの男で...
プーシキン Alexander S Pushkin 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...トラブルの元凶はアストリアがらみの書類が紛失したことでございます」女王がうなずかれ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...十がらみの苦味走った小龍蝶(こりゅうちょう)という男だった...
正岡容 「小説 圓朝」
...すこし前から係りの人と僕の押問答を聞いていた五十がらみの男(後で知りましたが...
三好十郎 「肌の匂い」
...その恩義というのを母自身の口から喧ましくきかされてきたお初にとっては何かにつけてこの恩義が(しがらみ)になっている...
矢田津世子 「神楽坂」
...五十がらみの貧相な男で...
山本周五郎 「さぶ」
...何処まで行くんだい』側にいた三十がらみの――この船の客のうちではいちばん都会人らしい――手甲脚絆(きゃはん)で身軽に装った町人が話しかけた...
吉川英治 「篝火の女」
...まだ年歯(ねんし)二十歳がらみの弱冠で...
吉川英治 「三国志」
...すくなくも二千がらみの兵は尊氏も配置したものとみてさしつかえない...
吉川英治 「私本太平記」
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