...さうしてこの不安ながたがたした町の中で...
阿部次郎 「帰来」
...がたがたふるえ出した...
海野十三 「人造人間エフ氏」
...がたがたふるえている...
海野十三 「人造人間エフ氏」
...唇(くちびる)を紫にしてがたがた寒さにふるえている...
太宰治 「新釈諸国噺」
...己も今にあんなにして啖われるのだと思いましてがたがた顫えておりました...
田中貢太郎 「人蔘の精」
...「所」といふふだんひとの馬にばかりなつてるのつぽな男がまつ先に呼出されて膝頭をがたがたふるはせながら「足袋の話をします」といつた...
中勘助 「銀の匙」
...さうして見おぼえのある閼伽井のそばの木犀の蔭へいつてかはるがはる呼んだら貞ちやんはがたがたと内玄関の戸をあけて私たちを茶の間へ案内した...
中勘助 「銀の匙」
...蒼(あを)い顔をしてがたがた震(ふる)へてゐた...
林芙美子 「浮雲」
...見る間に酔も醒めはてて行くとがたがたと顫え出した...
火野葦平 「糞尿譚」
...お怪我をなさらねばよいが……久子――(がたがたふるえながら)それではあなたが……仮面の男――ほんものの仮面強盗です...
平林初之輔 「探偵戯曲 仮面の男」
...棚のガラス器や帳場はがたがたと揺れた...
エルンスト・テオドーア・アマーデウス・ホフマン Ernst Theodor Amadeus Hoffmann 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...がたがたの田舎道を歩くのは難儀やわ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...常に自家用のがたがた自動車で一緒に出掛けていた...
牧逸馬 「生きている戦死者」
...階下(した)の廊下をがたがた走っていく靴音が聞こえた...
松本泰 「宝石の序曲」
...上からがたがた揺ぶってみたが...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
...そのはずみでテーブルはがたがた鳴り...
山川方夫 「演技の果て」
...がたがたふるえながら絶叫する...
山本周五郎 「青べか物語」
...そして、がたがたと、音をさせていたかと思うと、そこから手桶を捜し出して、すぐ裏の井戸の側へ寄って行った者がある...
吉川英治 「上杉謙信」
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