...脱兎(だっと)のごとく身をかわして...
芥川龍之介 「偸盗」
...きょうだいのさかずきをくみかわして...
アンデルセン 楠山正雄訳 「影」
...やみの中をとびかわしているようです...
江戸川乱歩 「少年探偵団」
...にやにやと笑いかわして...
江戸川乱歩 「大金塊」
...許宣は涙を滴(こぼ)してその人びとに別れの詞をかわして出発した...
田中貢太郎 「蛇性の婬」
...広巳がかわして飛びつかせなかった...
田中貢太郎 「春心」
...許宣は涙を滴(こぼ)してその人びとに別れの詞をかわして出発した...
田中貢太郎 「雷峯塔物語」
...上(うわ)の空の言葉をかわしていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...身をかわして飛び退きましたが...
中里介山 「大菩薩峠」
...「おッ」それをサッとかわして...
野村胡堂 「幻術天魔太郎」
...身をかわして右手を挙げると一枚の青銭流星のごとく飛んで三助の拳(こぶし)を打ちます...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...堅い約束をかわして来たばかりである...
火野葦平 「花と龍」
...そんなとぼけた会話をとりかわしているときであった...
火野葦平 「花と龍」
...「おのれ、血迷うたか! 嚇しではないぞ――この刃は――」「さようでござりましょうとも――立派なお武家が、役者風情をお連れなさるのに、よほど怖(こお)うのうては、これ程のお支度はなされますまい」七落着き払った、雪之丞の嘲笑に憤怒を煽り立てられたように、青年(わかもの)の一人が、「おのれッ! いわせて置けば!」と、押えかけて、ぐッと、刀を突ッかけて来るのを、かわして、「ほ、ほ、これはまた、性急(せっかち)な方!」と、笑って見せて、その手首を、やんわりと、握りしめた雪之丞、ぐいと、引きつけて、狼狽(あわ)てて、身を退こうとする相手の力に、きかせるように、スルリと、かごから出てしまったので、たとえ、出しなを斬ってしまおうと、企んでいたとて、きっかけを失われてしまったのだ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...ヒラリとかわして御方の手に重左の杖はしっかと握りとられてしまった...
吉川英治 「剣難女難」
...しばし密談をかわしていた...
吉川英治 「私本太平記」
...久しぶりの酒を酌(く)みかわして...
吉川英治 「神州天馬侠」
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