...必ずしも美的要求からくる画面の切り方にまでは言及していない...
伊丹万作 「カメラに関する覚え書」
...母と妹とからくる手紙はいつでも長い...
伊藤左千夫 「廃める」
...彼の無知からくる子供らしい率直さを...
伊藤野枝 「ある男の堕落」
...その声は床の下からくるように感じられたからです...
江戸川乱歩 「怪人と少年探偵」
...芥川の性格からくる芥川の話術のあることを認めないわけにはゆかない...
小穴隆一 「二つの繪」
...この無関心は無知からくる無関心とちがって...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...正しい理由のある自己満足からくる何となく高ぶったところもあった...
スティーヴンスン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」
...転換し得ないところからくる...
十返肇 「日本推理小説の曲り角」
...その『まいて逃げる』というのは?」とパーヴェル・パーヴロヴィチは階段の三段目からくるりとこちらを振り向いて...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...際知れぬ遠くからくる冷い気流...
豊島与志雄 「エスキス」
...』「青い大尉」(横光利一)これは作者の現実を見る眼の相違からくるものであって...
中島敦 「鏡花氏の文章」
...この無理からくる教育の欠陥が...
中谷宇吉郎 「六三制を活かす道」
...言語上の用法からくる誤解である...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...商業商業は旗のやうなものである貿易の海をこえて遠く外國からくる船舶よあるいは綿や瑪瑙をのせ南洋 亞細亞の島島をめぐりあるく異國のまどろすよ...
萩原朔太郎 「蝶を夢む」
...上陸しやすい場所を占領してあとからくる成牝(カウ)を待つ...
久生十蘭 「海豹島」
...鎧扉の隙間からくるぼんやりとした朝の光が...
久生十蘭 「キャラコさん」
...あとからあとからくる人の合羽をぬがす...
正岡容 「小説 圓朝」
...彼の製作の趣味が低劣だという批評は倫理的立場からくるのであって彼の態度の不純によるのではない...
和辻哲郎 「転向」
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