...そんな事からからだを弱くして死んでしまつたと近隣のものが言ひ伝へた...
飯田蛇笏 「秋風」
...呵々(からから)と笑って...
泉鏡花 「婦系図」
...からからと笑ったのは余人(よじん)ならぬ金博士であった...
海野十三 「毒瓦斯発明官」
...9.彼は唇がからからになるほど口笛をふき...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...彼女は彼からからかわれたことを悟った...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...須永のおばさまからからかわれたことには...
豊島与志雄 「自由人」
...からからと笑(わら)いました...
豊島与志雄 「人形使い」
...手についてきた焼け残りの角材がからから音を立てて倒れた...
永井隆 「長崎の鐘」
...と答えてこれもからからと笑う...
夏目漱石 「カーライル博物館」
...若い者には美人が一番よく眼につくようだて」と皺(しわ)だらけの顔を皺ばかりにしてからからと笑った...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...千代子はただからからと面白そうに笑っただけであった...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...ぼくは肺炎になりました」「それからからだの具合はなんともないか」「ええ」「つかれることはないか...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...ふるえはおさまらないし、口はからからで、一滴の唾も出てこなかった...
山本周五郎 「ひとごろし」
...「本当に喉がからからで眼が眩(くら)みそうなんだ...
山本周五郎 「風流太平記」
...これで死にゃ、人間も、世話アねえ」自嘲の歯を剥(む)いて、からからと、独りで肩をゆすぶっていると、牢鞘(ろうざや)の外で、「おい、雲霧」と、誰か低く呼ぶ者がある...
吉川英治 「雲霧閻魔帳」
...からからと笑っての扱い...
吉川英治 「新・水滸伝」
...からからと笑って...
吉川英治 「平の将門」
...路に堆い落葉はからからに乾いてゐる...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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