...口びるは上下ともからからになって内紫(うちむらさき)という柑類(かんるい)の実をむいて天日(てんぴ)に干したようにかわいていた...
有島武郎 「或る女」
...からからと笑って膝を崩した...
有島武郎 「星座」
...どんがらからから...
海野十三 「怪塔王」
...9.彼は唇がからからになるほど口笛をふき...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...その時ちょうど真向うからからッ風がさっと吹きつけて来て...
高見順 「如何なる星の下に」
...同じようにからからと笑ったりしながら...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...皿は二個三個からからとテーブルの下に転(まろ)び落ちたり...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...からからと高笑いした...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...昔しからからかうと云う娯楽に耽(ふけ)るものは人の気を知らない馬鹿大名のような退屈の多い者...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...もううしろからからだを押されるような気がして...
ペロー Perrault 楠山正雄訳 「眠る森のお姫さま」
...君らは敲かぬからわるいのだ」と言ひながらからからと笑ひぬ...
正岡子規 「従軍紀事」
...金物(かなもの)をからから云わせています...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...これで死にゃ、人間も、世話アねえ」自嘲の歯を剥(む)いて、からからと、独りで肩をゆすぶっていると、牢鞘(ろうざや)の外で、「おい、雲霧」と、誰か低く呼ぶ者がある...
吉川英治 「雲霧閻魔帳」
...からからと笑って...
吉川英治 「三国志」
...独りからからと笑うらしいお声がしていた...
吉川英治 「私本太平記」
...宮はからからと打笑うのであった...
吉川英治 「私本太平記」
...「行くのか」と仲間からからかわれると...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...建物は時計塔の立っている本院一棟とその左右に出張っている二つの建物二棟からから成り立っていて...
モーリス・ルプラン 菊池寛訳 「奇巌城」
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