...嫁に行くなら文学士か理学士に限ると高等女学校の生徒の前で演説して問題を惹起した人があるが...
内田魯庵 「駆逐されんとする文人」
...その重々しい文学士が下等新聞記者の片手間仕事になっていた小説――その時分は全く戯作だった――その戯作を堂々と署名して打って出たという事は実に青天の霹靂といおう乎(か)...
内田魯庵 「明治の文学の開拓者」
...一面のS文学士とMとがやって来て...
相馬泰三 「六月」
...文学士森田白楊(もりたはくよう)なるものあり...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...今日『東亜の光』という雑誌を見たら小林一郎(哲学の文学士)という人が...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...吹き込みが終わった文学士は額の汗を押しぬぐいながらその装置を取りはずして...
寺田寅彦 「蓄音機」
...幽霊に関しては法学士は文学士に盲従しなければならぬと思う...
夏目漱石 「琴のそら音」
...初心(しょしん)なる文学士は二の句をつぐ元気も作略(さりゃく)もないのである...
夏目漱石 「野分」
...文学士だけにご苦労千万な服装(なり)をしたもんだ...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...文学士なんて、みんなあんな連中ならつまらんものだ...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...文学士なんてものはやっぱりえらいものだ...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...文学士連中の名が行儀よく勢揃(せいぞろい)をしている...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...文学士の肩書も無ければ...
葉山嘉樹 「遺言文学」
...文学士は、近隣の迷惑を代表して、抗議と親切な注意とをもたらせたのである...
牧野信一 「蝉」
...この頃伯林(ベルリン)の灌仏会(かんぶつえ)に滔々(とうとう)として独逸(ドイツ)語で演説した文学士なんかにくらべると倫敦の日本人はよほど不景気と見える...
正岡子規 「墨汁一滴」
...満がこの村より出(い)でて文学士というエライ者になりたるさえ村中一統(いっとう)の誉(ほま)れなるに我身そのエライ人と縁組せんこそこの上もなき誉れぞと玉の輿に乗る心持「伯父さん...
村井弦斎 「食道楽」
...第五冊目は金田一君より少し古い文学士の斎藤励君の『王朝時代の陰陽道』であった...
柳田国男 「故郷七十年」
...本人は文学士だと云ってましたがこれは余り話にも...
山下利三郎 「誘拐者」
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