...函館なる郁雨宮崎大四郎君同国の友文学士花明金田一京助君この集を両君に捧ぐ...
石川啄木 「一握の砂」
...」と意気、文学士を呑む...
泉鏡花 「婦系図」
...旦那のお咄では大学の学士で一番信用の出来ないのは法学士と文学士ださうだ...
内田魯庵 「犬物語」
...二十五年前には文学士春の屋朧の名が重きをなしていても...
内田魯庵 「二十五年間の文人の社会的地位の進歩」
...坪内逍遥の処女作『書生気質(しょせいかたぎ)』が発行されて文学士春廼舎朧(はるのやおぼろ)の名が俄(にわか)に隆々として高くなったのは...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...祖父江さんは御承知でしょうが」園田文学士が...
江戸川乱歩 「悪霊」
...文学士小林庄次郎氏も亡くなつた...
薄田泣菫 「茶話」
...伝四は文学士になり候...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...吹き込みが終わった文学士は額の汗を押しぬぐいながらその装置を取りはずして...
寺田寅彦 「蓄音機」
...新しく校長となった文学士と...
豊島与志雄 「電車停留場」
...仁参(にんじん)が御三どんの象徴になって瓢箪(ひょうたん)が文学士の象徴になっても...
夏目漱石 「創作家の態度」
...文学士にもなって...
夏目漱石 「野分」
...その道也先生がね――やっぱり君、文学士だぜ...
夏目漱石 「野分」
...文学士なんて、みんなあんな連中ならつまらんものだ...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...……仏国文学士」「短い御交際でした」アウレスキーが...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...勿論彼等は私達が少壮の文学士であるといふことに就いては誰ひとりとして知る由もなかつた...
牧野信一 「武者窓日記」
...家も邸(やしき)も手広くして人出入さえ多き中に去年当家の若旦那が大学校を卒業されて文学士というエライお方になられたげなと評判隣村にまで広がりしより取分け人の訪(と)い来(く)る事多く主人夫婦は応接に遑(いとま)あらず「イヤこれは八兵衛(べえ)さんよくおいでだね」八兵衛「ヒエー...
村井弦斎 「食道楽」
...満がこの村より出(い)でて文学士というエライ者になりたるさえ村中一統(いっとう)の誉(ほま)れなるに我身そのエライ人と縁組せんこそこの上もなき誉れぞと玉の輿に乗る心持「伯父さん...
村井弦斎 「食道楽」
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