...かなりの落着きをとりかえしていた...
海野十三 「地球要塞」
...燃えているのは長屋建のかなりの住宅だった...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...そしてかなりの熱心をもつて...
薄田泣菫 「茶話」
...五百両といへば、かなりの大金だ...
薄田泣菫 「茶話」
...かなりの関西訛りがまじっていた...
太宰治 「惜別」
...かなりの胃袋を持っており...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...身元かなりの商家に至り押して救助を乞はんとて其町々に触示(しよくじ)し...
中里介山 「大菩薩峠」
...かなりの石段を踏まなければならぬ...
中里介山 「大菩薩峠」
...そしてそのうちのかなりのものは...
中谷宇吉郎 「アラスカの氷河」
...かなりの量はいっている...
中谷宇吉郎 「塩の風趣」
...それで北海道の冷害がかなりの程度まで克服されることになる...
中谷宇吉郎 「農業物理学夜話」
...実際上かなりの程度に適中するようである...
中谷宇吉郎 「雪」
...と板敷の上には、かなりの埃りで、死骸は梯子の段々の間を潜つたやうに、二階の手摺の眞下、丁度梯子の裏に轉がつて居るではありませんか...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...大分持つてゐるやうな口吻(くちぶり)でした」浪人者がかなりの金を隱しながら...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...私はふと麻布で茶の湯の師匠をしていたおばさんがもうかなりのお年でまだ存命していられるらしいのを思い出した...
堀辰雄 「花を持てる女」
...芝生の上はかなりの人出で...
宮本百合子 「高台寺」
...かなりの識者のうちでも...
吉川英治 「親鸞」
...かなりの道であったに違いない...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索