...二流三流或は時代から全くかけはなれたものゝ中に――文學でも美術でもさうです...
竹久夢二 「砂がき」
...そうして馬場のひとりごととは千里万里もかけはなれた...
太宰治 「ダス・ゲマイネ」
...日本民族の由来がこの二つのどれとも全くかけはなれたものであることは...
津田左右吉 「建国の事情と万世一系の思想」
...それは日本人の実生活とははるかにかけはなれたものであり...
津田左右吉 「〔『支那思想と日本』初版〕まえがき」
...映画のスクリーンの平面の上に写し出される光と影の世界は現実のわれらの世界とは非常にかけはなれた特異なものであって両者の間の肖似はむしろきわめてわずかなものである...
寺田寅彦 「映画の世界像」
...二時間位実験とはとんでもなくかけはなれた話をしては帰って行かれた...
中谷宇吉郎 「寅彦夏話」
...まるで大人と子供よりももっとかけはなれた話であるが...
中谷宇吉郎 「冬ごもり」
...戦争とはかけはなれた...
林芙美子 「浮雲」
...それから亨一の主義と小夜子とは全くかけはなれたものであつた...
平出修 「計画」
...世の中とはかけはなれたような一家族が住んでいた...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...町並みからかけはなれた...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...いよいよかけはなれたものになって来たのも...
水上滝太郎 「九月一日」
...およそかけはなれたものでした...
柳原白蓮 「私の思い出」
...あまりに予想とかけはなれた事実をみて茫然とした...
山本周五郎 「日本婦道記」
...規矩(きく)でかためたような佐野家の日常とはまるでかけはなれた...
山本周五郎 「日本婦道記」
...およそかけはなれたものであった...
山本周五郎 「山彦乙女」
...それは蜘蛛(くも)の巣だらけな辺りとは余りにかけはなれた美しい粧いのひとだっただけに...
吉川英治 「私本太平記」
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