...命とかけがえの真実な仕事であるだけに...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...それで見ても彼がその頃学者として他にかけがえの無い人であり...
石原純 「ラヴォアジエ」
...かけがえのない坊ちゃまのお骨も...
泉鏡花 「唄立山心中一曲」
...飛行島はかけがえがないのだからな」「えっ?」副官は...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...あのかけがえのない美術品まで...
江戸川乱歩 「怪人二十面相」
...かけがえのない存在になりました...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 荒木光二郎訳 「フランダースの犬」
...つまらない饒舌(おしゃべり)をして掛替(かけがえ)のない首でも取られた日にゃ御溜小法師(おたまりこぼし)が御座いませんや...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...かけがえが無いじゃありませんか」心から恨めしげに...
中里介山 「大菩薩峠」
...かけがえのない宝を盗まれたり...
中里介山 「大菩薩峠」
...今もいままで思いなやんでいた当座の問題――かけがえのない船の苦労人(くろうと)...
中里介山 「大菩薩峠」
...唯一のかけがえの無い所与なのだ...
中島敦 「狼疾記」
...師匠のかけがえのない好(い)い芸を...
長谷川時雨 「市川九女八」
...かけがえのない犠牲を払って来た若き日の...
長谷川時雨 「マダム貞奴」
...庄兵衛老にとってたった一人のかけがえのない甥だが...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...してみれば自分にとってかけがえのないという意味で貴重なものであると考えるようになった...
三好十郎 「ゴッホについて」
...お前のイノチも、お前のあんだけの気持も、かけがえのない、貴重なものだったんだ! それを、それを、なんてえ、まあ! ケッ!……そう、弱虫だ...
三好十郎 「胎内」
...うちの内儀さんときては大切な金庫(かなぐら)のかけがえのない錠前だわい...
矢田津世子 「神楽坂」
...……無理もない、おぬしも俺も、かけがえのない、跡とり息子だ」「うむ……」「女や老人(としより)に、相談無用と、二人は無断で飛び出した...
吉川英治 「宮本武蔵」
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