...ちょっとまいります」「なんの用事じゃ?」「お香を拝借にあがります...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...どこもかしこも、金(きん)や、大理石や、水晶(すいしょう)や、絹や、灯火(ともしび)や、ダイヤモンドや、花や、お香(こう)や、あらんかぎりの贅沢(ぜいたく)なもので、いっぱいなの」「あなたは、贅沢がお好きですか?」と、ルーシンが遮(さえぎ)った...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...十嫁のお香は十九になつたばかり...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...平気でお香物やおかずの上前をはねてるじゃありませんか! きたならしくないのかねエ」刑務所の食糧は糖分が不足しているから...
宮本百合子 「刻々」
...花とお香典をもって行きます...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...とまるでお香のものを漬ける前のようなのもこまりますし...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...お香代さん!香代 ……? (夢を見てゐるやうな眼附)辰造 香代ちやんぢや無えか? どうしたんだ...
三好十郎 「地熱」
...お香代といふのよ...
三好十郎 「地熱」
...線路の信号燈の青が赤に変る)留吉 ……お香代さん...
三好十郎 「地熱」
...何を生意気な! やるんだと言つたら!より (はらはらして介抱する)お香代ちやん! そんなお前...
三好十郎 「地熱」
...兄さん? お香代さんと言ふのは誰?留吉 う? ……うん...
三好十郎 「地熱」
...ズツと離れて長食卓の一番前寄りに掛けて頬杖を突いて此方を見てゐるお香代...
三好十郎 「地熱」
...ねえお香代ちやん! ……(言ひながら奥から出て来る...
三好十郎 「地熱」
...志水 そいつはいい! さうか、そりやいい!留吉 おかみさん、お香代は、いくらで住替へる事になつてんです?磯 なにか――?留吉 金高を聞いてゐるんだ...
三好十郎 「地熱」
...君あお香代ちやんと――?留吉 お香代の子供を引取つて...
三好十郎 「地熱」
...味噌汁に御飯で沢庵(たくあん)のお香物(こうのもの)を食べます」大原「沢庵もお食(あが)りですか...
村井弦斎 「食道楽」
...鶴原未亡人が差し出てお香典でも呉れたのか知らんと思いながら見ていると...
夢野久作 「あやかしの鼓」
...手に手にお香(こう)を焚(た)いたり...
夢野久作 「狂人は笑う」
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