...お香の匂つた煙草盆や絞(しぼ)りなどを運んで来た...
徳田秋声 「町の踊り場」
...その間總太郎の妹のお雪が嫁のお香さんと同じ部屋に休んで居ます」「夜中に何にか物音が聽えなかつたのか」「何んにも存じません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あとは掛り人の市五郎がよく働くだけで庄吉やお香はたいした役にも立ちません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...うけ合ひ嫁のお香がやられる」「本當ですか...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...どうぞそのおつもりでお香物もあがって下さい...
宮本百合子 「打あけ話」
...おいしそうにひとしきりたべてさてお香のものへ移るというとき...
宮本百合子 「菊人形」
...平気でお香物やおかずの上前をはねてるじゃありませんか! きたならしくないのかねエ」刑務所の食糧は糖分が不足しているから...
宮本百合子 「刻々」
...お香物を上手につけてマアいい方です...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...ホントに礼を言ふぜ、お香代さん...
三好十郎 「地熱」
...留吉 ……済まねえ、お雪! 俺が今迄悪かつた! お香代! 俺が悪かつた、お香代、お香代!(立つて居れなくて地面に坐つてしまひ、号泣する)(先程から三人の騒ぎにドギモを抜かれてハラハラしながら見守つてゐた轟と津村と伝七が、留吉の此の様子で、気でも狂つたのかと、石の様になつてゐる...
三好十郎 「地熱」
...お香代さんと言ふのは...
三好十郎 「地熱」
...磯の声 (奥の部屋から)お香代ちやん! 棒縞のメリンスの単衣は...
三好十郎 「地熱」
...香代 お香代さんの...
三好十郎 「地熱」
...出合ひがしらにお香代の狂態なので...
三好十郎 「地熱」
...志水 そいつはいい! さうか、そりやいい!留吉 おかみさん、お香代は、いくらで住替へる事になつてんです?磯 なにか――?留吉 金高を聞いてゐるんだ...
三好十郎 「地熱」
...君あお香代ちやんと――?留吉 お香代の子供を引取つて...
三好十郎 「地熱」
...味噌汁に御飯で沢庵(たくあん)のお香物(こうのもの)を食べます」大原「沢庵もお食(あが)りですか...
村井弦斎 「食道楽」
...東京の近江屋(おうみや)の御主人からお香奠(こうでん)に添えてこのようなお手紙(略)が参りました...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??