...お香香ばかりで食べてゐる...
種田山頭火 「行乞記」
...開けて見ると五十五銭這入っていて「護国の偉人東郷元帥」にお香典として奉って下さいという手紙がつけてあったということだ...
戸坂潤 「社会時評」
...お香の物で濟ませて飛出しましたよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お勝手にゐた嫁のお香と...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...内儀のお角も、娘のお雪も、嫁のお香も、全く轉倒してしまつて、家の中の混亂は加はるばかり...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...――お紋の部屋を挾んで奧は嫁のお香さんと姪のお雪...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...次はお香さんとお雪さん...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お香さんか知ら――」そんなことをツケツケ言ひます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...どうぞそのおつもりでお香物もあがって下さい...
宮本百合子 「打あけ話」
...おいしそうにひとしきりたべてさてお香のものへ移るというとき...
宮本百合子 「菊人形」
...平気でお香物やおかずの上前をはねてるじゃありませんか! きたならしくないのかねエ」刑務所の食糧は糖分が不足しているから...
宮本百合子 「刻々」
...遠くに視線をやつているお香代...
三好十郎 「地熱」
...留吉 ……済まねえ、お雪! 俺が今迄悪かつた! お香代! 俺が悪かつた、お香代、お香代!(立つて居れなくて地面に坐つてしまひ、号泣する)(先程から三人の騒ぎにドギモを抜かれてハラハラしながら見守つてゐた轟と津村と伝七が、留吉の此の様子で、気でも狂つたのかと、石の様になつてゐる...
三好十郎 「地熱」
...ズツと離れて長食卓の一番前寄りに掛けて頬杖を突いて此方を見てゐるお香代...
三好十郎 「地熱」
...お昼はお香の物位で我慢(がまん)なさいまし」大原「イエ昼飯は食べずにいましょう...
村井弦斎 「食道楽」
...手に手にお香(こう)を焚(た)いたり...
夢野久作 「狂人は笑う」
...東京の近江屋(おうみや)の御主人からお香奠(こうでん)に添えてこのようなお手紙(略)が参りました...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...この日長者が供えたお香料(こうりょう)の銀子(ぎんす)...
吉川英治 「新・水滸伝」
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