...「御免なせえ……お香のものと...
泉鏡花 「唄立山心中一曲」
...ちょっとまいります」「なんの用事じゃ?」「お香を拝借にあがります...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...御飯とお香々、――ありがたし、ありがたし...
種田山頭火 「行乞記」
...嫁のお香の後で使つたのは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...内儀のお角も、娘のお雪も、嫁のお香も、全く轉倒してしまつて、家の中の混亂は加はるばかり...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その間總太郎の妹のお雪が嫁のお香さんと同じ部屋に休んで居ます」「夜中に何にか物音が聽えなかつたのか」「何んにも存じません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お香物を上手につけてマアいい方です...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...とまるでお香のものを漬ける前のようなのもこまりますし...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...ジャガイモのお香物というのは...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...お香代といふのよ...
三好十郎 「地熱」
...何を生意気な! やるんだと言つたら!より (はらはらして介抱する)お香代ちやん! そんなお前...
三好十郎 「地熱」
...お香代に助けられた自分自身の姿ではないか...
三好十郎 「地熱」
...兄さん? お香代さんと言ふのは誰?留吉 う? ……うん...
三好十郎 「地熱」
...香代 お香代さんの...
三好十郎 「地熱」
...出合ひがしらにお香代の狂態なので...
三好十郎 「地熱」
...鶴原未亡人が差し出てお香典でも呉れたのか知らんと思いながら見ていると...
夢野久作 「あやかしの鼓」
...東京の近江屋(おうみや)の御主人からお香奠(こうでん)に添えてこのようなお手紙(略)が参りました...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...この日長者が供えたお香料(こうりょう)の銀子(ぎんす)...
吉川英治 「新・水滸伝」
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