...……何ぞお香(こう)のものを差上げましょう...
泉鏡花 「唄立山心中一曲」
...どこもかしこも、金(きん)や、大理石や、水晶(すいしょう)や、絹や、灯火(ともしび)や、ダイヤモンドや、花や、お香(こう)や、あらんかぎりの贅沢(ぜいたく)なもので、いっぱいなの」「あなたは、贅沢がお好きですか?」と、ルーシンが遮(さえぎ)った...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...お香の物で濟ませて飛出しましたよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...嫁のお香の後で使つたのは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...内儀のお角も、娘のお雪も、嫁のお香も、全く轉倒してしまつて、家の中の混亂は加はるばかり...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その間總太郎の妹のお雪が嫁のお香さんと同じ部屋に休んで居ます」「夜中に何にか物音が聽えなかつたのか」「何んにも存じません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あとは掛り人の市五郎がよく働くだけで庄吉やお香はたいした役にも立ちません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ジャガイモのお香物というのは...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...お香代さんの前だが一両七貫とは...
三好十郎 「地熱」
...お香代ちやん……泣いちや駄目だよ...
三好十郎 「地熱」
...お香代さんだよ! なんだつ!留吉 さうか...
三好十郎 「地熱」
...お香代に助けられた自分自身の姿ではないか...
三好十郎 「地熱」
...留吉 ……済まねえ、お雪! 俺が今迄悪かつた! お香代! 俺が悪かつた、お香代、お香代!(立つて居れなくて地面に坐つてしまひ、号泣する)(先程から三人の騒ぎにドギモを抜かれてハラハラしながら見守つてゐた轟と津村と伝七が、留吉の此の様子で、気でも狂つたのかと、石の様になつてゐる...
三好十郎 「地熱」
...店内を見るがお香代が動かないので眼に入らず)あら...
三好十郎 「地熱」
...香代 お香代さんの...
三好十郎 「地熱」
...手に手にお香(こう)を焚(た)いたり...
夢野久作 「狂人は笑う」
...東京の近江屋(おうみや)の御主人からお香奠(こうでん)に添えてこのようなお手紙(略)が参りました...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...この日長者が供えたお香料(こうりょう)の銀子(ぎんす)...
吉川英治 「新・水滸伝」
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