...「こんな処へお通し申すんですから...
泉鏡花 「婦系図」
...博士をこっちへお通し申せ」博士は...
海野十三 「火星兵団」
...殊にその日はひっそりとして近くに誰も居ませんでした」「何故また文夫さんはそんな淋しいお書斎へ叔父様をお通しなすったのでしょうか知ら?」「そこですわ...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「蛇性の執念」
...おくみが着せる上衣に手をお通しになる...
鈴木三重吉 「桑の実」
...お通しして、病人を昂奮(こうふん)させてもいけぬから、おいでになったことを、当人に通じて来る間しばらく、お待ちを願いたいということであった...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...ここはお通しするような部屋もございませんから何処かその辺までお供致しましょう...
谷崎潤一郎 「細雪」
...お通ししないまでです...
チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「グーセフ」
...御免を蒙ってお庭先へお通しを願いまして...
中里介山 「大菩薩峠」
...お武家方のお孃さんで」「丁寧にお通し申すんだ」平次はたうとう來るものが來たやうな氣がしたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...此處へズイとお通し申しな」平次は少し醉つて居りました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...茶室へでもお通ししといておくんなさい...
長谷川時雨 「市川九女八」
...二階の応接室にお通ししてお目にかかると...
三浦環 「お蝶夫人」
...こんな部屋(へや)などにお通しいたしまして」という挨拶(あいさつ)を家の者がした...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...どこへお通し申しあげますか」と...
吉川英治 「黒田如水」
...たとえご嫡子たりともここをお通しするわけには参らん...
吉川英治 「三国志」
...お通し申したのじゃ...
吉川英治 「新書太閤記」
...そこを開いてお通しください」彼の態度は立派だった...
吉川英治 「新・水滸伝」
...お通しいたしておけやい...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??