...おじさんはわがままでお通しになる方(かた)...
有島武郎 「或る女」
...此室(こゝ)へお通し申して呉れ...
石川啄木 「雲は天才である」
...「ほゝゝゝお手(てゝ)をそんなところへお通しなさいましちや……」おくみは...
鈴木三重吉 「桑の実」
...「どうぞお通しして...
徳田秋声 「仮装人物」
...無理にもお通しすまいと思いましたところで...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...お酒とお通し、……八十銭、貰っておしまいなさい...
豊島与志雄 「変る」
...丁寧にお通し申せ」奥から見兼ねて声を掛けたのは...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...丁寧にお通し申すんだぞ」少し武家言葉の残っているのが味噌の御家人の竹...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...此處へズイとお通し申しな」平次は少し醉つて居りました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...これより世にあまねく人々の心底にお通しくだされば...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...早速お通し申せと来る...
二葉亭四迷 「平凡」
...)ちょっとお通しなすって...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...ともかくもとお通し申して対座すると...
山本周五郎 「日本婦道記」
...◇悪人の手…………その名刺を裏返したりヒネクッタリして困惑した表情の後(のち)「こちらへお通し申せ」という手つきをする...
夢野久作 「涙のアリバイ」
...すると、大将らしい者二人、はっと威に恐れて馬を降り、「われわれどもは、郭(かくし)の指図によって、この橋を守り、非常を戒めている者でござるが、真の天子と見たならば、お通し申さん...
吉川英治 「三国志」
...お通しになってみてはいかがでございますか...
吉川英治 「私本太平記」
...「書院へお通し申せ...
吉川英治 「新書太閤記」
...そこを開いてお通しください」彼の態度は立派だった...
吉川英治 「新・水滸伝」
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