...「二階にお通ししてお茶でも上げてお置き...
有島武郎 「或る女」
...文夫さんの未亡人でお通しになればよかったのに――』『それが出来る位なら何も――』綾子さんは半分口の中で云いながら...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「蛇性の執念」
...「こちらにお通し申して下さい」給仕の後について久子さんは静に部屋へ入って来た...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「情鬼」
...早くお通ししてください」李幕事は急いで出て往ったが...
田中貢太郎 「蛇性の婬」
...応接間にお通ししときなさい」手が花の蜜(みつ)でべとべとしているので...
谷崎潤一郎 「細雪」
...「せっかくこうして親類の名乗りをして尋ねて来たものを畳の上へもお通しなされず...
中里介山 「大菩薩峠」
...お通しなすって下さいまし...
中里介山 「大菩薩峠」
...丁寧にこっちへお通しするんだ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...丁寧にお通し申すんだ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...此方(こちら)へ丁寧にお通し申すんだ」「お家の重寶友切丸(ともきりまる)か何か紛失(ふんしつ)したんだらう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...これより世にあまねく人々の心底にお通しくだされば...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...ともかくもお通しさせる事にした...
堀辰雄 「ほととぎす」
...一応目をお通しになってと思ってきょう送りました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...あんただってお通しすれば...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...お通しすなという仰せではございません...
吉川英治 「黒田如水」
...不意に余人をお通しあるとは」「はははは...
吉川英治 「私本太平記」
...「お通しいたしますか...
吉川英治 「新書太閤記」
...お目にかかりたいと仰せられます」「お使者が」「お通し申しますか」「この深夜に...
吉川英治 「親鸞」
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