...お負けに、レエンは一夜一夜(いちやいちや)を章別にした上に、或章は註の中(うち)に追入れて了(しま)つたり、詩を散文に訳出したり又は全然捨てて了つたりして居るし、児戯(じぎ)に類する誤訳も甚だ多いと云ふ次第...
芥川龍之介 「リチヤアド・バアトン訳「一千一夜物語」に就いて」
...お負けにぐづ/\してゐるうちに...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...弟様のお負けになったことは先刻も申上げました...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「蛇性の執念」
...お負けにの腹なんかに...
ドストエウスキー Fyodor Mikhailovich Dostoevski 森林太郎訳 「鰐」
...お負けにその机が部屋の戸口から真正面にあるんだから運がわるい...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...朝から晩まで何年もと言つたら中々堪へらるる者でない――而してお負けに眼を開いて天を見て居る――是も何でもないやうに考へらるるが印度は熱帶國で中々苦しいことである――斯う云ふ行をやつた...
松本文三郎 「世界に於ける印度」
...お負けに消化も悪い...
村井弦斎 「食道楽」
...お負けにビールは少々ござっているし食後の珈琲(こーひー)を貰(もら)ったらカビ臭(くさ)かった」と談話中に下女はフライの皿を持出し来る...
村井弦斎 「食道楽」
...自分一人が手数を省くために亭主や小供やお負けに自分の胃腸までがどれほど余計な手数をかけるか更に頓着ない...
村井弦斎 「食道楽」
...お負けに年を積(と)ると顔へ汚点(しみ)が出来たりソバカスが出来たりする...
村井弦斎 「食道楽」
...お負けに血族婚礼は生理上に乖(そむ)いている...
村井弦斎 「食道楽」
...それにしても碁の勝負にお負けになったのは気の毒だった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...お負けに先祖伝来の家具までが入れてある...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...玉代(ぎょくだい)は時間外の分だけお負けになってるから...
山本周五郎 「青べか物語」
...玉代(ぎょくだい)は時間外の分だけお負けになってるから...
山本周五郎 「青べか物語」
...まだお負けに上着からチョッキまで質に叩き込んで...
横光利一 「上海」
...入唐僧の間でも排斥をくってお負けに帰りに沈没して溺死してる...
横光利一 「旅愁」
...外国のどんな貴婦人にもお負けにならないんですって...
横光利一 「旅愁」
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