...お下着のお腰(こし)のところへ石ころをおつるしになり...
鈴木三重吉 「古事記物語」
...あれはお腰かいな...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...あまり更(ふ)けませぬうちにすこしお腰をもませていたゞきます...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...肌襦袢とお腰と紙だけは...
豊島与志雄 「死の前後」
...それでもなお腰には剣を下げていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...お腰の物で二つにぶった斬ってやっておくんなさいまし...
中里介山 「大菩薩峠」
...あれは歩兵さん方でございます、はじめに参りましたのが土屋様のお邸の歩兵さん、あとから鉄砲を持って参りましたのが西丸の歩兵さん、今にもこれへ押上って参ることと思います、お腰の物、お懐中物、残らず次へ持参致させました」「小癪(こしゃく)にさわる奴共」とおこったけれども、彼等を相手に争う気にもなれません...
中里介山 「大菩薩峠」
...一等賞にはこの村正の刀――」「そんなお腰の物なんていらないわ...
中里介山 「大菩薩峠」
...お腰元のお組という十九になる綺麗なのとちょうど一と月前の先月の十三日の晩に手に手を取って夜逃げをしてしまった」「そのお組がお早のところに押込められたのも先月の十三日の晩だ」「だから変じゃありませんか」「水下駄を履(は)いて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...行儀見習に上がっているお腰元...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お弓町の多良井藏人(くらんど)樣のお腰元お玉が死んだ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...そのお腰の物を」平次は死骸の側に進み寄ると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お腰の物を拜見し度くなつたんですよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お腰元のお糸さんを...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...尤も当時でも高座で姫御前のあられもなく赤いお腰をはづして振廻したのは名古屋から集団上京して来た端席(場末の寄席)廻りの源氏節芝居の女芸人たちだつた...
正岡容 「寄席風流」
...そこに「元弘帝お腰掛の石」といふのがありました...
松本幸四郎 「大森彦七と名和長年」
...私にお腰巻を頂戴ねつて云ひますとね...
與謝野晶子 「女が来て」
...なお腰をすえていたが...
吉川英治 「三国志」
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