...お腰元衆もお執成(とりなし)...
泉鏡花 「海神別荘」
...お下着のお腰(こし)のところへ石ころをおつるしになり...
鈴木三重吉 「古事記物語」
...あれはお腰かいな...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...そして、駕の垂れを上げて「何(ど)うぞ、旦那様」「いや、乗るのは、女じゃ」駕屋は、御殿風のしいたけ髱(たぼ)の深雪と、小藤次とを見較べて「じゃあ、お腰元様」と、御辞儀をした時「小藤次、御苦労」と、小藤次の後方で、声がした...
直木三十五 「南国太平記」
...一等賞にはこの村正の刀――」「そんなお腰の物なんていらないわ...
中里介山 「大菩薩峠」
...幾人かのお腰元のお馬にされたり...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...高島田に薄化粧をして見馴れたお腰元風の美しいお園です...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...お腰元のお組といふ十九になる綺麗なのと丁度一と月前の先月の十三日の晩に手に手を取つて夜逃げをして了つた」「そのお組がお早のところに押込められたのも先月の十三日の晩だ」「だから變ぢやありませんか」「水下駄を穿(は)いて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...跡取りの謙之進(けんのしん)様――十歳になったばかりのを屋敷にのこし、十二歳のお嬢様早苗(さなえ)様というのと、お腰元のお菊、それに用人の市太郎をつれて、根岸の御隠殿裏の貸屋に籠(こも)った――不義の汚名を被(き)せられ、親類一党から義絶された奥方としては、こうするよりほかに工夫はなかった」平次の話はつづきました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...美しいお腰元を手討にするやうな...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...夜(よ)を徹(とほ)してお腰(こし)をもみたれば...
一葉女史 「大つごもり」
...お義兄さまはお腰が重いから...
山本周五郎 「日本婦道記」
...いつ行き着けようぞ」かたわらの松の根がたを見かけると天皇はわれともなくお腰をよせて...
吉川英治 「私本太平記」
...お腰が低うていらせられる...
吉川英治 「新書太閤記」
...権六どののお腰はおろか...
吉川英治 「新書太閤記」
...居ても起っても居られぬ心地がする』『お腰をあげられい』『どうする?』『まず...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...お腰かけなさいまし」「そうか...
吉川英治 「無宿人国記」
...「これをなあお子供衆のお腰に下げておおきやすと奇体(きたい)に虫除けになりますそうでなあ方々からくれくれ言やはりますので皆あげてしまいましてなあもうこれだけより残っとりませんけれど――どうぞお持ちやして」これは尼君がつれづれの手細工であった...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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