...その女房どののお局に忍び込み...
太宰治 「右大臣実朝」
...お局さまのお言葉をみなまで聞かず...
太宰治 「右大臣実朝」
...おくぶかい雲上の女房だとかお局(つぼね)だとかいうものをおもい出させるあれなのでござります...
谷崎潤一郎 「蘆刈」
...男に心引かれたことのないお局のお六が...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お局(つぼね)のお六といはれた...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...――私はいかにもお局(つぼね)のお六に相違ございません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...男に心引かれたことのないお局(つぼね)のお六が...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...三斎屋敷のお局(つぼね)さまとは...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...「ま! 本気そうな顔をして――ほかの人なら、その一刻(いっとき)のがれもいいだろうが、このあたしにゃあ通らないよ、なぜと言って、お前は三斎の娘御の、お局さまを、どん底までたらし込んでいるというではないか――見通しの、あたしの目を、めくらにして貰いますまい――」ちょっと、指で、雪之丞の口元を突くようにして、「まあ、こんな、可愛らしい口付をして、何という嘘ばっかり――」と、笑ったが、急に、頬を硬ばらせて、「太夫、用心して口をおききなさいよ――相手が、ちっとばかし変っているのですからね――そして、そういっては何だけれど、あたしの口ひとつで、お前の望みがけし飛ぶのはおろか、いのちさえあぶないのだ」九この女、捨鉢(すてばち)に、どこまでも追い詰めて来る気じゃな?雪之丞は、浅間しいものに思って、ゾッと寒気さえ感じたが、お初の方では、相手の気持の忖度(そんたく)なぞは少しもしなかった...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...お局(つぼね)じゅうに流れ漂うた...
夢野久作 「名君忠之」
...わけて室(むろ)のお局(つぼね)に侍(かしず)く女たちが手不足で困り入る」ということを...
吉川英治 「黒田如水」
...室のお局(つぼね)とも称され...
吉川英治 「黒田如水」
...ご寵愛第一の三位ノお局(阿野廉子(あのやすこ))にあろう...
吉川英治 「私本太平記」
...むつらの御方(おんかた)、お妻のお局、常葉の君も、みな私に倣(なら)って、太守のおそばにいてさしあげたがよい」花の輪が、高時をかこんだ...
吉川英治 「私本太平記」
...二位のお局さまが...
吉川英治 「私本太平記」
...お局方(つぼねがた)にも愛され...
吉川英治 「新書太閤記」
...「松虫のお局がいなくなったそうです」「いいえ...
吉川英治 「親鸞」
...松虫のお局ばかりでなく...
吉川英治 「親鸞」
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