...妙子さんは故人とは一つ違いのお姉さん...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...私は美佐子が「お姉さん」と言うのを聞くたびに...
高見順 「如何なる星の下に」
...私は、あのとき、なぜかお姉さんに甘えたくて、たまらなく焦(こ)がれて、でもお姉さんには、あのころ、もう年(とし)ちゃんも生まれていて、お姉さんは、私のものではなかったのだから、それを思えば、ヒュウと冷いすきま風が感じられて、どうしても、姉さんの細い肩に抱きつくことができなくて、死ぬほど寂しい気持で、じっと、あのほの暗いお台所の隅に立ったまま、気の遠くなるほどお姉さんの白くやさしく動く指先を見つめていたことも、思い出される...
太宰治 「女生徒」
...お姉さんもお亡くなりになって...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...同性の相手やったらお姉さんの代りになる人外にちょっとあれしません...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...味方になったら命投げ出してもお姉さんのために尽します...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...と思つてゐるとお姉さんが玄關から出ていらして...
新美南吉 「チユーリツプ」
...お姉さんゆけはいいぢやアないの……」「私がゆく? へーえ...
林芙美子 「婚期」
...あのひとはお姉さんと見合ひをする人だつたのだと聞かされて...
林芙美子 「婚期」
...まあ防空演習のお姉さんみたいですわ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...あなたを巻き込みたくないからお姉さんが助けてあげる」「やらん...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...お姉さんひとりぢやなかつたの...
牧野信一 「痴日」
...……勝も今の間にせっせとお姉さんや祖母さんのお墓へ詣(まい)っておこうと思うとるけど...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...」お姉さんがはら/\しておつしやるけれど...
宮原晃一郎 「賢い秀雄さんの話」
...お姉さんのようにしている方だからと云ったということですから...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...それからお姉さんだって……ずっと前から...
森本薫 「華々しき一族」
...未納 (機嫌が直っている)現金だわ、お姉さん現金よ...
森本薫 「華々しき一族」
...大好きなお姉さんのためだったら...
山川方夫 「歪んだ窓」
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