...この子のお人よしなのを大わらいにわらったのち...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「旅なかま」
...主人夫婦はごくお人よしで家業大事とばかり...
岩野泡鳴 「耽溺」
...まるでお人よしのように...
江戸川乱歩 「影男」
...お人よしでもない」「じゃなんだ」「根っからのアナーキストだ」なんと言う村だったか...
高見順 「いやな感じ」
...ところがこの商売を相続すべき私達のひとり息子は実にお人よしで...
小泉八雲 田部隆次訳 「生霊」
...親切……お人よしの親切というものも...
豊島与志雄 「祭りの夜」
...あるいかにもお人よしの夫(おっと)...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...至極お人よしだなと思いました...
中里介山 「大菩薩峠」
...「うん」「一生の頼みがあるんじゃがな」鍛冶屋の清七は、お人よしで、かんの鈍いことで有名である...
火野葦平 「花と龍」
...父に似て、体力は頑健そのものだが、お人よしで、仕事の方も人並がやっとである...
火野葦平 「花と龍」
...お人よしだとか、甘いとかいふので目星をつけられたのかしら...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...バルザックは偉大さとお人よしと博大さと俗っぽさと...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...善良といっても単にお人よしの締まりのない人は頼みになりません」と訓(おし)えておいでになるのを聞いていて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...まん中にややお人よしというような若い者を坐(すわ)らせ...
柳田国男 「こども風土記」
...何かわめくお人よしの率八の声が...
吉川英治 「江戸三国志」
...信雄のお人よしな庸劣(ようれつ)さにくらべれば...
吉川英治 「新書太閤記」
...縮み上がってしまうようなお人よしはいませんとさ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...どうせおぬしは嬰児(あかご)のようなお人よし...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索