...これは平塚さんよりもずつとお人よしだと云ふことであります...
伊藤野枝 「妾の会つた男の人人」
...わたしはあなたのやうなお人よしぢやア御座いませんから...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...「お人よしとア何だ?」「お人よしぢやア御座いませんか?」千代子は態度の變つた所天(をつと)から身を警戒しながら...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...へんな客(きゃく)がとまっているな」「なんだって?」お人よしのホールは...
ハーバート・ジョージ・ウエルズ 海野十三訳 「透明人間」
...お人よしのホールは数字(すうじ)をかきこんだ紙を見ただけで...
ハーバート・ジョージ・ウエルズ 海野十三訳 「透明人間」
...口車(くちぐるま)に乗りそうなお人よしをさがしさえすればよかったのです...
江戸川乱歩 「怪人二十面相」
...親切……お人よしの親切というものも...
豊島与志雄 「祭りの夜」
...お人よしに見えるのよ...
豊島与志雄 「祭りの夜」
...老耄(おいぼれ)のジョクリスさん!(訳者注 ジョクリスとはお人よしの典型的人物)ああお前さんにはわしがわからないのかね...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...御祐筆はみんなお人よしぞろいだから...
中里介山 「大菩薩峠」
...お人よしだとか、甘いとかいふので目星をつけられたのかしら...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...バルザックは偉大さとお人よしと博大さと俗っぽさと...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...うろたえるお人よしの率八をかばって...
吉川英治 「江戸三国志」
...あのお人よしの率八でも可愛がってやった方がよッぽどましであったものを……」お粂は突き倒されたなり砂浜の上へうッ伏し...
吉川英治 「江戸三国志」
...嘘は申しません」「なんという」「へ?」「そちの名はなんと申すのか」「率(そつ)八というんで」「率八か」「お人よしの率八というんで」万太郎はつかんでいた襟髪(えりがみ)を放しました...
吉川英治 「江戸三国志」
...配するにお人よしの玄徳ときては...
吉川英治 「三国志」
...お人よしを通り越して...
吉川英治 「新書太閤記」
...自分も一つこのお人よしをかついでやろうと思ったが...
吉川英治 「新書太閤記」
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