...」青木さんは何でもない事のやうに晴やかに仰りながらお乳をお上りになる...
鈴木三重吉 「桑の実」
...御飯をお上りになってから...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...隣の食卓へお上(のぼ)りさんらしい七...
寺田寅彦 「柿の種」
...大事そうに抱えて行くお上さんがあります...
豊島与志雄 「坂田の場合」
...「よろしいんでしょうか、お上さん...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...其下の上框(あがりがまち)に腰をかけて靴を脱ぐ中(うち)に女は雑巾(ぞうきん)で足をふき、端折(はしょ)った裾もおろさず下座敷の電燈をひねり、「誰もいないから、お上んなさい...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...「私はお上の目を忍んで...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「二人共いやにお上品で綺麗だといふ外にはね...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お上に引渡せない...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...現にこのあつしがお上の御用を勤めてゐることも承知のくせに」「まア...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「オイ! ゆみちゃんはどこへ行ったんだい?」階下でお上さんが呼んでいる...
林芙美子 「新版 放浪記」
...望月(もちづき)さんのお上手なことったら」「いや...
牧逸馬 「助五郎余罪」
...お上(かみ)をしくじった暁(あかつき)には...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...「あの小さいお上人(しょうにん)さんがまるで鐘のような声でお経をよんでいたのは本当に凄かった...
室生犀星 「性に眼覚める頃」
...まあお上んなさいよ」「はい...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...お上さんにはなんとでも云って置いてくれ...
森鴎外 「雁」
...三十ばかりの怜悧(かしこ)そうなお上(かみ)さんがいた...
森鴎外 「渋江抽斎」
...お上(かみ)に対して済まない事をいたしているようでなりませぬ...
森鴎外 「高瀬舟」
便利!手書き漢字入力検索