...内田があなたをお上げ申したのが不思議なほどだとわたし思いますの...
有島武郎 「或る女」
...此殘つてゐるだけはお上りなさい」と土瓶を三藏の膳の上へぱたんと置かれたかと思ふと「姉さん御飯を」といはれる...
高濱虚子 「俳諧師」
...とにかくお上り下さいいうて...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...もう大分お上手になったんだろう...
豊島与志雄 「恩人」
...寺田さんが母や隣りのお上さんに金銭上の迷惑をかけていったことが...
豊島与志雄 「黒点」
...お上さんにはなく...
豊島与志雄 「白木蓮」
...」「八百屋(やおや)のお上さんも払ってくれと言っております...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...こんなところへ――何はともあれお上りやして……」十二分の面見知(かおみし)りであるらしい相手で...
中里介山 「大菩薩峠」
...なお上様家光公が...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お上に訴へ出る程の證據もなく...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...おそろしいもん……」大工のお上さんは...
林芙美子 「新版 放浪記」
...お上品なこんな貿易店で...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...お上(かみ)の命令に反(そむ)く気か」「反く...
火野葦平 「花と龍」
...「お上んなさい、よ、さあ...
北條民雄 「道化芝居」
...お上(かみ)もそんなにまで御関心をお持ちになるのですね...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...お上さんは狆(ちん)の頭をさすりながら...
森鴎外 「鶏」
...江戸見物のお上(のぼ)りさん然とした男とが...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
...若しこれから旦那がその寺でお酒をお上りになる樣だつたら一杯でいゝから寺男の爺に振舞つて呉れ...
若山牧水 「比叡山」
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