...お上(かみ)さんは金を払つた後(のち)...
芥川龍之介 「貝殼」
...平吉がお目見得(めみえ)をしてから二月ばかりするとそこのお上(か)みさんがふとした出来心から店の若い者と一しょになって着のみ着のままでかけ落ちをしてしまった...
芥川龍之介 「ひょっとこ」
...何でもお上にはなるべく御厄介をかけないことだ...
大杉栄 「獄中記」
...」かう仰りながらお二人とも二階へお上りになる...
鈴木三重吉 「桑の実」
...大変馬がお上手だとかで……ハイ...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...しかし先生に鬼とまで書かれ、狂人虎之助さんも一目置いたお袋さんは、今だに健全で暮らしてをられ、お上さんは其後、虎之助さんの弟の凉助さんと、女が好いので若く見えるものだから、睦しく暮して居られ、子供衆も段々大きくなつて来ました...
田山録弥 「田舎からの手紙」
...なにしろお上の仕事だから...
中里介山 「大菩薩峠」
...お上の御用を承る者が...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...御手をお上げ下すつて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...下のお上さんのブツブツ云う声に目を覚ますと...
林芙美子 「新版 放浪記」
...「鼻が低くて、眼がまがつてゐる!」「口が達者で、お上品振りだ...
牧野信一 「父を売る子」
...んだのにお上様よりは追い上納二度も三度も申しつけられまして...
三好十郎 「斬られの仙太」
...お上(かみ)もあなたのことを御心配しておいでになります」と仰せになって...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...お上げ申すわけには参りませぬが...
吉川英治 「雲霧閻魔帳」
...お上人さまの仰っしゃるとおりに行います」「よういわれた...
吉川英治 「親鸞」
...こちらへお上がりなすって下さいまし」蚊帳(かや)の吊手(つりて)を二所(ふたとこ)ばかりはずして...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...お上(かみ)においてなされる」「いけないよ」沢庵は...
吉川英治 「宮本武蔵」
...「旦那樣が御酒をお上りになつてる時...
若山牧水 「熊野奈智山」
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