...「なんにもいただけないんでしょうね」「ソップと重湯(おもゆ)だけですが両方ともよく食べなさいます」「ひもじがっておりますか」「いゝえそんなでも」もう許せないと葉子は思い入って腹を立てた...
有島武郎 「或る女」
...重湯(おもゆ)か...
泉鏡太郎 「麻を刈る」
...依て四日間は粥汁(おもゆ)のみを喰して復常するを得たり...
関寛 「関牧塲創業記事」
...おもゆを拵(こしら)えて隣家の女房に頼み...
関根黙庵 「枯尾花」
...しかし醤油の子である日本人には、おもゆ、おかゆ、それから鯛のさしみとでもありたいところだ...
滝沢敬一 「ブイヨン・ドンゾール」
...お春が次の間の電気火鉢(ひばち)で重湯(おもゆ)を煮ている時であった...
谷崎潤一郎 「細雪」
...毎日粥を作って粥汁(おもゆ)をのませる...
徳冨蘆花 「漁師の娘」
...」看護婦は飲み残しの重湯(おもゆ)をまた覗いてみた...
豊島与志雄 「生あらば」
...重湯(おもゆ)を飲む時に...
豊島与志雄 「二つの途」
...わざわざ東京から米を取り寄せて重湯(おもゆ)を作ってくれた時は...
夏目漱石 「思い出す事など」
...「重湯(おもゆ)でも少し飲んだら好(い)いでしょう...
夏目漱石 「道草」
...重湯(おもゆ)をとるやら粥(かゆ)をつくるやら...
久生十蘭 「藤九郎の島」
...もう殆ど三週間経ちますがまだやっとおもゆの親方をたべているところ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...おもゆにきみのおなかではさぞだるいでしょうね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...食事はスープおもゆ五十グラムずつ位のところ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...まだ米湯(おもゆ)などさえお取りになることができなかった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...粥湯(おもゆ)は匙(さじ)でお唇(くち)へいれておあげなさい」玖満子(くまこ)夫人のそういう姿へ...
吉川英治 「日本名婦伝」
...重粥(おもゆ)をすすり...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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