...」「おまけに澪(みお)に流されたら...
芥川龍之介 「海のほとり」
...おまけにきわめて寒い...
芥川龍之介 「槍が岳に登った記」
...おまけに、その紙の上には、どんなものだって、書きあらわされるのよ...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「ペンとインキつぼ」
...おまけに散々な目に遭(あ)わされて...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...おまけに恐らくは純潔な生き物をながめ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「イオーヌィチ」
...おまけに病的な智力なんか...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...そのときはどうなるでしょう? 家内の者はどうなるでしょうか? おまけに...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...おまけに主人がもうけたものをお嫁さんが滅茶に使ってしまうので...
トルストイ Tolstoi 菊池寛訳 「イワンの馬鹿」
...おまけに十九の大厄だと云ふ...
中谷宇吉郎 「『団栗』のことなど」
...おまけに菜切庖丁の砥石(といし)でゴシゴシやっている」「すべりを防ぐために...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...――酒呑みで、呑気そうで浮気者の亭主をかかえてさ、おまけに、呆んやりした子供をぶらさげてて、一生に一度、あンたみたいに、安香水でもいいからふりかけて見たいよ本当に……」「皮肉ねえ……」「ん、そ、そうじゃないさ、つくづく亭主ってもの持ってみて、女ってものの利巧さかげんがよく判ったのよ」「だって、義兄さんは、あれで芯はしっかりしているわ、啓坊のお父さんみたいだと困るじゃないの? あれもいけない、これもいけないっていうから、義兄さんが亡くなっちゃうと、姉さんはいっぺんに若返って、娘のやりなおしみたい甘くなっちまってさ……」「結局、早稲(わせ)も晩稲(おくて)も駄目で、あンたみたいなのがいいってことでしょ」「あら、厭だア、冗談でしょ...
林芙美子 「泣虫小僧」
...おまけに小僧や女店員がわからないで番頭の処に聞きに行ったりすると...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...何故(なぜ)だかよくわからないけど……おまけに着物も何も取上げられちゃって...
夢野久作 「狂人は笑う」
...おまけに、秋も終ろう初冬も来ようという霜枯れ月の晩...
吉川英治 「江戸三国志」
...おまけに相手の毛色も分らない床下では...
吉川英治 「江戸三国志」
...才学たかく、奇舌縦横ですが、生れつき狷介(けんかい)で舌鋒人を刺し、諷言飄逸(ふうげんひょういつ)、おまけに、貧乏ときていますから、誰も近づきません...
吉川英治 「三国志」
...おまけに濃い前髪がえもいわれぬ風情で...
レスコーフ Nikolai Semyonovich Leskov 神西清訳 「かもじの美術家」
...おまけにめそめそしたのじゃない...
レスコーフ Nikolai Semyonovich Leskov 神西清訳 「真珠の首飾り」
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