...おとなしい児であっただけ...
伊藤左千夫 「野菊の墓」
...怪塔王は日頃に似あわぬおとなしいことをいって...
海野十三 「怪塔王」
...あんなおとなしい善良な人に嫌疑がかかってはすまないと思う一方...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「機密の魅惑」
...とてもおとなしい...
太宰治 「十二月八日」
...あのおとなしい優しい人があんなに腹を立てるなんて! けど無理もないかも知れない...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...このおとなしい犬は皆にたいしてやさしかったが...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...こういうおとなしい正覚坊だから...
豊島与志雄 「正覚坊」
...もっとおとなしい気持ちでおればよろしいんですがね...
豊島与志雄 「未亡人」
...おとなしい好人物だと...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...おとなしい犬だと小父さんはいったが嘘(うそ)だろう...
新美南吉 「最後の胡弓弾き」
...おとなしいお關さんの方から仕掛けたやうなものです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...猫の子よりおとなしいぜ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...おとなしい私に恰も憎むべき罪があるかのように軽蔑の後ろ指をさして...
牧野信一 「ゼーロン」
...随分おとなしいのよ……ところで棟梁...
正岡容 「大正東京錦絵」
...右のとなりはおとなしい日本風の娘さんで...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...ふだん仏と異名のあるくらいおとなしい貸元だ...
三好十郎 「斬られの仙太」
...おとなしい女だけに...
森鴎外 「雁」
便利!手書き漢字入力検索