...海老屋(えびや)の屋根の天水桶(おけ)の雪の遠見ってのがありました...
泉鏡花 「開扉一妖帖」
...蝦(えび)のように曲った管の先についているダイの受け器が...
海野十三 「発明小僧」
...それで大国主神は急いでその久延彦(くえびこ)にお聞きになりますと...
鈴木三重吉 「古事記物語」
...えび蔓(かづら)實(み)ぞ色(いろ)づきつ...
薄田淳介 「白羊宮」
...醤油(しょうゆ)も、東京人は決して使わない関西の溜(たまり)を使い、蝦(えび)、烏賊(いか)、鮑(あわび)等の鮨には食塩を振りかけて食べるようにすすめた...
谷崎潤一郎 「細雪」
...もう秋で冷々(ひえびえ)と背中の冷たい籐椅子(とういす)に身を横(よこた)えつつ...
田山花袋 「蒲団」
...えびスープのにおいが...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「かき」
...粟畑は濃い海老(えび)色になってもまだ刈られない...
中勘助 「島守」
...海老(えび)のように腰を曲げて...
夏目漱石 「二百十日」
...えび茶のペンキでぬられた優美な鉄さくが...
新美南吉 「屁」
...海老床(えびどこ)の親方――」「有難う...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...拜殿の大海老錠(おほえびぢやう)を拔くと...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...そうして急にひえびえとしだした夕暗のなかに...
堀辰雄 「大和路・信濃路」
...「ただのええびか」私は独りで笑った...
山本周五郎 「青べか物語」
...その豊富な角苅(かくがり)の銀髪とブラシのように生やしたゴリラ式の狭い前額(まえびたい)と太い房々とした長生眉(ながいきまゆ)と...
夢野久作 「S岬西洋婦人絞殺事件」
...夏も冷えびえとして一波も立てぬ水面は...
横光利一 「欧洲紀行」
...冷々(ひえびえ)していた...
吉川英治 「親鸞」
...かきつけ終りて後心なることの種々(くさぐさ)かき置きぬ思い残せることなかりけり呼びだしの声まつほかに今の世に待つべきことのなかりけるかな討たれたる吾れをあはれと見ん人は君を崇めて夷(えびす)払へよ愚なる吾れをも友とめづ人はわがとも友(ども)とめでよ人々七たびも生きかへりつつ夷をば攘はんこころ吾れ忘れめや十月二十六日黄昏書す 二十一回猛士...
吉田松陰 「留魂録」
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