...元気がかいふくしたうえでないと...
海野十三 「海底大陸」
...かれらは丈夫な防水外套を着こんで岸辺の乾いた樫の葉のうえに坐りこみ...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...小翠は出さないばかりか衾(やぐ)を持って来てそのうえからかけた...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「小翠」
...コング・ホウコン号の吐く煙りがながく揺曳(ようえい)して...
谷譲次 「踊る地平線」
...七輪のうえに据えた鍋のお汁(つゆ)の味噌(みそ)の匂や...
徳田秋声 「あらくれ」
...細君は軟かい単衣(ひとえ)もののうえに...
徳田秋声 「爛」
...「別にこのうえお話をつづけることもあるまいと思いますよ...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...あなたがこのうえもなく真心があり...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...そのうえ、メルキオルに呼び出される時には、もう同じ精霊ではなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...そのうえ、もし彼女が彼から愛されまいと用心するならば、それは彼女がひそかに彼を愛し始めたからであることを、彼は考え及んだ...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...さぞ残念がってるだろう――そのうえ悪口を言われてはたまるまいからな」「それもそうですね...
中里介山 「大菩薩峠」
...そら、大事じゃ」と、囈言(うわごと)のように、呟いて、蒲団のうえに、起きなおった...
火野葦平 「花と龍」
...翌日また有馬左兵衛佐(さひょうえのすけ)道純(みちずみ)家来竹内玄同(たけうちげんどう)...
森鴎外 「渋江抽斎」
...じぶんの身(み)の上(うえ)話(ばなし)をしました...
グリム Grimm 矢崎源九郎訳 「カエルの王さま」
...そのうえでなお私をかたきと思うならいさぎよく討たれます」「吉川」と主計はこちらへ振向いた...
山本周五郎 「失蝶記」
...彼を利用するだけ利用したうえ放りだした...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...これらの作法を詳しく教えられたうえ...
山本周五郎 「若き日の摂津守」
...坐禅しながら死を待つあの寥々(りょうりょう)とした終焉(しゅうえん)の身辺も...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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