...お寺の境内のうらうらとした春の気分が桟敷(さじき)にいてもうっとり睡(ねむ)けを催して...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...うらうらとした上天気で...
林芙美子 「河沙魚」
...うらうらとした杜松の後姿が見えていた...
久生十蘭 「野萩」
...「杜松子さんは」「庭を見るって」なるほど池の汀の萩の間でうらうらとした杜松子の後姿が見えていた...
久生十蘭 「ユモレスク」
...うらうらとしたあたたかい陽を浴びて...
本庄陸男 「石狩川」
...朝からうらうらとした長閑な日和で――さうさう...
牧野信一 「好日の記」
...うらうらとした朝なのだらう...
牧野信一 「ダニューヴの花嫁」
...うらうらとした霞の裾に蜿蜒とつゞく連山の姿が見えるのに...
牧野信一 「山の見える窓にて」
...うらうらとした光に眼を細めて云った...
横光利一 「旅愁」
...なお一層激しく吹きつのって来た……×翌日はうらうらとした小春日和が...
蘭郁二郎 「自殺」
...中秋の空は高く、うらうらとした、明るい日であった...
蘭郁二郎 「夢鬼」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??