...こちらから見たぐあいでは腰元どもの立ちいふるまいのうやうやしい様子からどうもその琴をひいた女が主人らしゅうござりましてほかの人たちはそのお相手をしているようなのでござりました...
谷崎潤一郎 「蘆刈」
...その顔には非常にうやうやしい表情が浮かんでいるが...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...同じようなうやうやしい丁重な会釈をした...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...しかしやはりもったいぶったうやうやしい調子で...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...いつも非常にうやうやしい口のきき方をしていたが...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...マリユスはうやうやしい手紙を添えて...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...カーン……」うやうやしい祈りがみんなの口からささげられる...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...しかもうやうやしい...
夏目漱石 「三四郎」
...運転手のそれに対するうやうやしい態度は...
橋本五郎 「地図にない街」
...額を擦(す)りつけるようなうやうやしい態度でその意を示すのであった...
本庄陸男 「石狩川」
...近づく航海者たちのうやうやしいまなざしにむかってかかげてみせる...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...かれはうやうやしい様子を見せた...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...店員たちもうやうやしい態度でおれを扱った...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「道化者」
...うやうやしいものごしで...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...うやうやしい意味深長な響をこめてかけた...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...私を抱いてあちらの御殿へつれて行ってちょうだい」うやうやしい態度で...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...すると彼女はうやうやしい口ぶりで...
山本周五郎 「季節のない街」
...いちやくあたたかい部屋(へや)とうやうやしいもてなしに迎(むか)えられてきた...
吉川英治 「神州天馬侠」
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