...「己(おれ)の村の何々太夫はもっとうまいぞ...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...それにミーチカのこじつけもなかなかうまいぞ」アリョーシャは黙って兄を見つめた...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...「うまいぞ行司いゝとこだと叫んだのはさつきの男である...
長塚節 「撃劍興行」
...一概にそうとばかりは言うまいぞ...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...味噌も、糞も、いっしょに腐るわい」友田喜造が、また、そう叫ぶと、「やれやれ、なかなか、うまいぞ」と、列中から、声援する者があった...
火野葦平 「花と龍」
...「ロッパうまいぞ」なんて声がかゝる...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...『うまいぞ、ペガッサス! うまいぞ、わが天馬!』とビレラフォンは、やさしくその馬の頸を撫でながら叫びました...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...その癖一度だつてうまいぞ...
牧野信一 「僕の酒」
...久保田万太郎先生の酒は、真に美しくいつも懐しく、大きく立派であつて、吾が酒の不しだらさを思ふにつけ、十年の昔から敬愛と羨望の念とを忘れた験しとてもありませんが、たゞひとつ、うまいぞ、こいつは飲まずには居られんぞといふ類ひの理由から、グラスを手にするのではないとの点だけは、この小生も稍先生の下流に属するものかと思考もせらるゝ次第であります...
牧野信一 「僕の酒」
...うまいぞツ!」「異議なアし――さんせいだア!」みんなパチ/\と手を叩(たた)きました...
槇本楠郎 「原つぱの子供会」
...うまいぞ、うまいぞ、鈴蘭(すずらん)なんかまるでパリパリだ」風が来たので鈴蘭(すずらん)は、葉(は)や花を互(たが)いにぶっつけて、しゃりんしゃりんと鳴りました...
宮沢賢治 「貝の火」
...「うまいぞ...
宮沢賢治 「貝の火」
...「うまいぞ、かう来なくちや!」下村がむやみに興奮してゐるうち、豊国丸は続けさまに打(ぶ)つ放した...
宮原晃一郎 「怪艦ウルフ号」
...「うまいぞ! あれを見ろ...
宮原晃一郎 「怪艦ウルフ号」
...さあ金太、うまいぞ、あんしろ、ああんしろ...
三好十郎 「樹氷」
...「うまい、うまい、うまい、うまいぞオ...
横光利一 「夜の靴」
...朝飯がうまいぞ」と...
吉川英治 「新書太閤記」
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