...それがかごをとりまく大きいじょうぶな輪(わ)の軸受けあなへはいっている...
海野十三 「宇宙の迷子」
...ほんとうにだいじょうぶなのでしょうか...
江戸川乱歩 「仮面の恐怖王」
...こんな心じょうぶなことはありません...
江戸川乱歩 「サーカスの怪人」
...黄金塔は大じょうぶなのかね...
江戸川乱歩 「少年探偵団」
...だいじょうぶなのだ...
江戸川乱歩 「超人ニコラ」
...古いけれどじょうぶな鉄の馬車でした...
豊島与志雄 「金の目銀の目」
...それは長いじょうぶな鎖で...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...水につけてもぢやうぶな...
豊島与志雄 「ふしぎな池」
...平家は江州鮒(ごうしゅうぶな)のようだと申します...
中里介山 「大菩薩峠」
...百姓の娘にしてあれだからのう」「百姓の娘だけに、うぶなところと、親身のところが、親玉のお気に召したというのだなあ」「いいや、お蘭も、百姓の娘たあいうけど、てとりものじゃ、商売人にも負けねえということじゃて」「親玉をうまくまるめ込んでいることじゃろうがのう」「親玉ばかりじゃありゃせん、その道ではお蘭も、なかなかの好(す)き者(もの)でのう」「はあて」「お蘭もあれで、親玉に負けない好き者じゃでのう、お蘭の手にかかった男もたんとあるとやら、まあ、男たらしの淫婦じゃてのう」「親玉のお手がついてからでもか」「うむうむ、かえってそれをいいことにしてのう、今までのように土臭い若衆なんぞは、てんで相手にせず、中小姓(ちゅうこしょう)じゃの、用人じゃの、お出入りのさむらい衆じゃの、気のありそうなのは、まんべんなく手を出したり、足を出したりするそうじゃてのう」「はて、さて、そりゃまた一騒ぎあらんことかい」「どうれ」「どっこい」「もう一廻り、見て、お開きと致そうかいなあ」「そうじゃ、そうじゃ」「どうれ」「どっこい」こう言って、彼等は、煙草の吸殻を踏み消し、御用提灯を取り上げて、背のびをしたり、欠伸(あくび)をしたりしながら立ち上る...
中里介山 「大菩薩峠」
...全くのうぶな檜材(ひのきざい)ですが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...きれいでじょうぶな動物のような歯を見せて...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...だいじょうぶなにを言っても聞こえやしませんよ」わたしはむろん...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...うぶなところがあるのか...
室生犀星 「汽車で逢つた女」
...それから職人がうぶな男を連れて吉原へ行くという話をする...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...品物はうぶな姿で私達に接しました...
柳宗悦 「日本民藝館について」
...まるでうぶなところもあるのね」「あたしがすご腕ですって」「いいからいらっしゃい」おみやの唇が片方へひきつった...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...うぶな小判をこう持っているのは怪しいよりは怖ろしい...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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