...だいじょうぶだっ...
江戸川乱歩 「赤いカブトムシ」
...子供のやうにやんちやで、生(うぶ)で、一本気で、手障(てざは)りは冷たく静かなやうだが、底には高い潜熱と勁(つよ)い執着をもつてゐた...
薄田泣菫 「茶話」
...又(また)滋養物(じやうぶつ)が肝心(かんじん)である...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六號室」
...恥しいのでうぶな姿を茂みに潜ませて聞き手が沈默してゐるのを知つてゐる樣に啼き出す耳の故かも知れないが啼き初める時の二言三言は未だ少し下手だ...
千家元麿 「自分は見た」
...調伏(ちょうぶく)術の一種であった...
直木三十五 「南国太平記」
...山田春塘の著『日本橋浮名歌妓』は明治十六年六月檜物町(ひものちょう)の芸妓叶家歌吉といへるもの中橋の唐物商(とうぶつしょう)吉田屋の養子安兵衛なるものと短刀にて情死せし顛末(てんまつ)を小説体に書きつづりしものにしてこの情死は明治十三年九月新吉原品川楼の娼妓盛糸と内務省の小吏(しょうり)谷豊栄が情死と相前後して久しく世の語り草とはなれるなり...
永井荷風 「桑中喜語」
...枕屏風(まくらびょうぶ)なぞ春より冬にかけて久しく見ざりし家具に再び遇ふ事なり...
永井荷風 「矢はずぐさ」
...紺(こん)もなあ能(よ)うく染(そ)まつてつから丈夫(ぢやうぶ)だぞ...
長塚節 「土」
...幸田露伴の「五重の塔」や「風流仏(ふうりゅうぶつ)」に...
長谷川時雨 「田沢稲船」
...からだもじょうぶになって...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...俺の生活する領分(りやうぶん)くらゐ殘してあるだらう...
三島霜川 「平民の娘」
...子供は高い処(ところ)なもんだからもうぶるぶる顫(ふる)えて手すりにとりついているんだ...
宮沢賢治 「風野又三郎」
...兵部卿(ひょうぶきょう)の宮も普通でない気配(けはい)のある返事をお読みになったため...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...それについていけば、だいじょうぶ、うちにかえれるさ...
グリム Grimm 矢崎源九郎訳 「ヘンゼルとグレーテル」
...妻が中風(ちゅうぶう)で長い間患(わずら)いましたので...
柳宗悦 「益子の絵土瓶」
...産腹(うぶはら)を温めず...
柳田国男 「山の人生」
...真山刑部(ぎょうぶ)の二人です」「真山と後藤だって」「堀普請の奉行です」と七十郎が云った...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...」世間衣糧の資は「生得(しょうとく)の命分(みょうぶん)」があって...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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