...何(な)んとも言(い)えぬうつらうつらした気分(きぶん)なのでございます...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...うつらうつらと睡りのなかに誘われていった...
海野十三 「蠅男」
...うつらうつらと考えているとき...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...そしてひとしきりうつらうつらと睡りに陥(お)ちかかったかと思うと...
徳田秋声 「爛」
...ほとんどうつらうつらとしてきた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...いめのわたうつらうつらに...
長塚節 「長塚節歌集 上」
...何ということ無しにうつらうつらと面白く無い日を送って...
沼田一雅 「白い光と上野の鐘」
...うつらうつら夢見るようになります...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...この二三日は枕も上がらず――うつらうつらと高熱にうなされて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...うつらうつらしながら気になってねむれない...
久生十蘭 「だいこん」
...炉端でうつらうつらしている時...
A. ブラックウッド A. Blackwood The Creative CAT 訳 「盗聴者」
...目をつぶってうつらうつらとしながら...
堀辰雄 「菜穂子」
...さつきからうつらうつらと熱に浮かされて眠つてゐたが...
牧野信一 「「学生警鐘」と風」
...うつらうつらと目を閉じて聞いていた私の目から...
正岡容 「随筆 寄席風俗」
...新聞も読まずにうつらうつらとして居つたが何分にも煩悶に堪へぬので...
正岡子規 「病牀六尺」
...眼を塞(ふさ)ぎて静かに臥(ふ)せばうつらうつらとして妄想はそのままに夢となる...
正岡子規 「明治卅三年十月十五日記事」
...松岡はうつらうつらした時分に急に誰かが襖のそとに佇(た)っているような気がした...
室生犀星 「三階の家」
...そして会下山と鵯越えときのうの展望を瞼に、うつらうつら、半眠りの中に、ひとりで幻想をほしいままにしていた...
吉川英治 「随筆 新平家」
便利!手書き漢字入力検索