...何(な)んとも言(い)えぬうつらうつらした気分(きぶん)なのでございます...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...うつらうつらしていた早瀬は...
泉鏡花 「婦系図」
...楫(かぢ)の音(と)もうつらうつらに夢をゆくわが船のあし...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...ひとりでうつらうつらしていると...
高見順 「いやな感じ」
...うつらうつら眠って...
太宰治 「正義と微笑」
...私は終日うつらうつら眠っていました...
太宰治 「トカトントン」
...寝ても醒(さ)めてもただうつらうつらと...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...うつらうつらしてる田舎の静けさを満たしていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...丸傘(がさ)のように茂った秦皮(とねりこ)の下でうつらうつらしていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...うつらうつら眠たくなるやうな疲れがきて躯がぐつたりしてゐる...
林芙美子 「玄關の手帖」
...うつらうつらと昔の男の事を考へるのは愉しみであつた...
林芙美子 「晩菊」
...受刑者はうつらうつらしている兵士を鎖のまま少し前へ引っ張り...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「流刑地で」
...僕はなんだか一日中うつらうつらと睡つてゐることがおほい...
堀辰雄 「近況」
...うつらうつらと窓の外を眺めてゐる文科の学生であつたが...
牧野信一 「奇友往来」
...春の海原のうつらうつらと霞んでゐる遠方などを見渡した...
牧野信一 「城ヶ島の春」
...或るときはうつらうつらと通い...
室生犀星 「花桐」
...うつらうつらと寝るにまかしていた...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
...うつらうつらしているのは快(よ)い気もちだったが...
吉川英治 「宮本武蔵」
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